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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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謹賀新年 - おせち料理は中華系にとっては「ありえない個体」だと思う。

ミニマリストが多い、はてなブロガーの天敵・・・

お せ ち

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当おせちは「リャンコート」というシンガポールの日本ショッピングモール内にある、スーパーマーケット内に売ってあった「OSECHI SET」である。

どうも、新年明けました。2015年は特に何事もありませんでした。でも、事故にも遭わず、病気にもかからず健康に過ごすことができました。

当ブログを読んで頂いている数少ない読者様につかれましても、2016年はとりあえず健康な年になる事を、心からお祈り申し上げます。今年もよろしゅうおたの申し上げますm(_ _)m

おせち高くない?

話を本題に戻します。上の写真の「おせち」の価格はSGG25.90。日本円して約2,100円。高いと思いますか?安いと思いますか?

筆者は高いと思います。1人分でSGD25.90出せば、物価高のシンガポールでも素敵なレストランで美味しい料理を食べられます。

おせちが高いのは日本でも同じ。4人分なのか、8人分なのか、16人分なのか知らんけど、普通のおせちは少なくとも1万円以上する。この高級おせちなんて6万8千円もするのだ。これはシンガポールの住み込みのメイドさんの、1月分の給料以上の価格だ。

(これはただの例です。楽天アフィリエイトの広告じゃありません。)

おせちが高い理由

ここ数年、筆者は毎年シンガポールで新年を過ごしてます。中でも今年は、ステケーションしていた友人のホテルで新年を過ごしたため、生の花火は見とりません。

※ステケーション:家の近くのホテルに滞在すること。この場合は、シンガポール人がシンガポール国内のホテルに泊まることを意味する

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つまり、ここ数年で最も「しょぼい」新年を迎えた。ブログに書くことが何もない。何もないから「おせちは何故高いのか?」について調べてみたんです。

・何故かおせちは高いほど良く売れるから

・高価で手間のかかる食材ばかりだから

・縁起ものなので高いことに意義があるから

・ケチると「ドケチ」と思われる日本人特有の心理「世間体」を突いた企業の戦略だから

・元々料理人たちがお節を高く売ることでボーナス替わりとしていたため

・時期になると需要が多くなるから売上の少ない月の分を賄うためにがっつり新年に利益を出すため

いろいろな理由があります。どれも納得できますよね。自分が最も「はっ」とさせられたのは、こちらの回答。

例えば家族4人分が2万円のものだとして、でもおせちって1食で食べきってしまうものではないじゃないですか、本来は。元々おせちはお正月3が日かけて食べる物で、その間家事などを余計にしなくてすむような「保存食」的役割もあるから、4人家族で3日間・・・と考えると1日あたり1500円行くか行かないか、1食にすると500円ちょいです。そう思えばそんなに高いものではないのかも。

引用元: 教えて!GOO

「おせち」は、数日間かけて食べる「保存食」である。正直、この発想はなかったです。しかし、冷蔵庫の中に入って三日経った冷たい「おせち」は魅力に欠けるものがある。

おせちは中華圏では「ありえない」

先日、中華系シンガポール人の友人シェリルがおせちを作っていた。おせちはその日のうちに処理された訳だが、日本食好きな彼女に日本人のお金の節約方法を教えたことがある。

Xin(しん)「一週間分の食材を安いスーパーで纏めて購入、料理して一食分に分けて冷凍する。外食費は高くつく日本では、こうやって節約している人がいるんだよ。」

シェリル「時間が経ったものを食べるなんて信じられない。ありえね。冷めたものを食べるなんて良くない。体に悪い、病気になるよ、死ぬよ。」

彼女にとっては、朝弁当を作ってお昼に食べるというのも邪道なようだ。とにかく食事というものは、作りたての新鮮で温かいものが一番良いらしい。熟カレーの例も出して応戦したが、例えカレーであっても受け入れられないようだった。

シェリルのように料理が上手で、食べるとことが大好きな中華系シンガポール人の元同僚がいる。元同僚は、忙しく働く旦那さんのために、毎日のように弁当を作っているようだ。他の中華系シンガポール人やシンガポール在住の台湾人にも聞いてみた。シンガポールには安いホーカー(屋台)が何処にでもあるので必要はないが、日本の弁当文化というのは受け入れないものではないようだ。したがって、シェリルの考えは、シンガポール国内ではマイナーな考えに属する。

そうは言っても「冷めたものは身体に悪い」という考えは、実際に中国では存在する認識らしい。

中国では「冷めたものは身体に悪い」という認識がありますし、中華料理は油を多く使う料理ですから冷めると極端に味が落ちることも少なくないので、あまりお弁当向きの料理ではありません。弁当箱的な容器に入れて食べることはあっても、ほとんどはその場で作った料理を入れて食べるというものですね。

引用元:「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む : 中国オタクの日本のお弁当に関する疑問の数々

マイクロウェーブがある現在では、中国人にとっても、この考えはマイナーらしい。しかし中華系は比較的冷たい食べ物に抵抗がある人種であるのも事実だろう。では、2、3日経った保存食「おせち」は、中華系にとってありえない食事じゃないか?彼らにとっては毒だらけじゃないのか?たとえ中華料理のように油を使っている訳じゃないにせよ「ありえない個体」だろう。

自分も正直、数日経ったおせちには、多少の抵抗を覚える。種類や量が少なくても良いからもう少し安くしてほしい。数日かけて食べる「ありえない個体」を作るために、必要以上の労力や金を使う日本人。中国人にとっては奇怪に見えてならないだろう。