SINLOG

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

日本旅行帰りのシンガポール人から貰った意外なお土産。

さて、本日はバレンタインデーですね。

実は当方、もうかれこれ、彼女いない暦が2年近くになってきたのでバレンタインデーも特に予定なしです。

昨年のバレンタインデーは平日だった上に、転職したばかりで仕事慣れもしていなく、「仕事が終って帰って寝たら次の日」という感じで終ってしまったのですが、仕事慣れしてしまった上に、バレンタインデーが土曜日にある今年は、どうしてもその存在感を無視することはできません・・・・アーメン( ´Д`)。

てな訳で、今年は非リア充なりに、バレンタインデー計画を組んでみました。(ま、友達と面白そうな会に参加するだけだけどね・・・)後日その情報については、アップデートできると思います。(内容はくだらなくなると思われる)

本日は、PASARBELLAの続きです。今回の参加メンバーは、自分と、エリ、ヨシサン、同僚、毒舌なアラレちゃんの計5名です。

同僚は日本人の女性で、アラレちゃんは大幅に遅れてくる予定。タパスとパエリヤを平らげ、他愛もない事を話した後少ししてから毒舌なアラレちゃんが到着した。一週間以上に日本を旅行して、関東や関西の主要都市も見てきた、毒舌なアラレちゃん。

そんな毒舌なアラレちゃんが、自分に買ってきてくれたお土産がこれ。

「靖国ハンカチ!」こ、これをどこで使えと・・・(*´Д`)

でも、毒舌なアラレちゃんが、このハンカチを買ってきてくたのは自分のせいでもあるんだ。

このハンカチを見たヨシサンと同僚が、びっくりして、咄嗟にアラレちゃんに質問

ヨシサン「お、これは凄いな(笑)」

同僚「ほんと、凄いの買ってきたね。このハンカチ、シンガポールで使えなくない。アラレちゃん靖国神社に行ってきたの?」

アラレちゃん「うん、行ってきた。」

ヨシサン「このハンカチ使ってたら、右翼と思われるな。」

同僚「もしかして、参拝してきたの?」

アラレちゃん「参拝はしなかった。そういえば、右翼と左翼ってどう違うんだったっけ?」

ヨシサン「右翼:国家主義、左翼:改革派みたいな感じかな。(議会の右側、左側みの例を使って説明する)」

Xin「アラレちゃん、お土産ありがとう。これ、渡してもらえるの楽しみに待ってた。このハンカチより楽しみにしてた土産話を聞こうと思ってたから・・・・ずばり、なぜ靖国神社に行こうと思ったの?」

アラレちゃん「靖国神社は、世界大戦時のA級戦犯が祀られているただの神社でしょ?どんなところなのか気になったから行ってきた。」

Xin「でも、参拝はしなかったんだよね?じゃあ敵情視察?(笑)」

アラレちゃん「違う(笑)本当に、ただ雰囲気を味わうために行ってきただけ。そういえば、ランドセルを背負った子供達が参拝しに来てた。」

Xin「へぇ、そうなんだ。で、感想はどうだった?」

アラレちゃん「良かった。すごくPeaceful だった。」

(アラレちゃんのInstagramから失敬)

アラレちゃん「みんなは靖国神社に行ったことはないの?」

ヨシサン「行ったことないなぁ。色々センシティブな場所だからね。」

同僚「私も行ったことないな。みんな普通は行かないよね?」

Xin「うん、行かないね。おれ関西出身だし、行ったことどころか、近寄ったこともない(笑)」

この後、歴史に全く興味のないエリが、辛そうに話題に耐えているのに気を使い、このトピックは終了した。しかし、今回は色々考えさせられた。

シンガポールの教育は歴史よりも語学や理系分野に比重が置かれている。なので、一般的なシンガポール人は、歴史分野に弱い傾向があると思われる(実際にシンガポール人の元カノは「マリー・アントワネット」の存在すら知らなかった)。

しかし、アラレちゃんは例外、決して歴史に疎い人ではないです(山川の歴史教科書も読んで、日本がどんな視点から歴史を国民に教えているかも、確認済みだと思われる)

彼女はどんな背景があって日本が、シンガポールを含むアジアに侵略して、シンガポールで何をして、その歴史を今の日本が、自国民にどう教えているかも知っている。

その毒舌なアラレちゃんの靖国神社に行ってきた感想が「良かった。すごくPeacefulだった」なのは、すごく意外だった。でも、もしかしたらこの結果は、シンガポールの教育に依るものかも(前述の通り、歴史の時間は少ないと思われるけれども・・・)とも思った。

以前、どこかで読んだことがある。何故シンガポールで日本のイメージが、それほど悪くならなかったのかを。

それはシンガポール初代首相であるリー・クアンユーの施策の一環に依る。

自分の記憶が正しければ、リー・クアンユーは日本がシンガポールにしてきた悪行は、感情を切捨てて片隅に置いて、日本が戦後培って来た技術やサービス(日本のお箸とか、交番とか・・・今はほとんど見かけないけど・・・。)を極めて合理的に取り入れ自国に生かした。

その為には、シンガポールの国民が、日本に対しポジティブなイメージを持つ教育を行う必要があったんだと思う。この、感情は切捨てて発展の為にガンガン施策を実行に移せる、という行為が素敵だと思った。

そのシンガポールは、資本主義の行き着くとこまで行き着いて経済危機に陥っている今の日本を見て、自国と比較して慢心するのではなく「日本のように失敗してはならない」と日本を反面教師として見ているらしい。

シンガポール政府・・・やはりただ者じゃないね。色々考えさせられた楽しいブランチ会でした。

ところで、靖国ハンカチをどうするか・・。これは絶対に自分では買わないし、日本人の友達が買って来てくれても受取りを拒否してたと思う。だけど、シンガポール人のお友達が、買ってきてくれた靖国ハンカチなので、家に大切に置いておいて、いつか使おうと思います。