SINLOG

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポール北西に位置する魅惑のカラオケパブ「I Pub」に2回も潜入してきたのでリポートします。

どうも、カラオケは日本語や英語の曲より断然中国語の曲が好きなXin(しん)です。

中国語という言語は非常に奥深くて、中国語の歌の趣は、他の言語のそれに比べることができない。まじめに勉強しとるわけではないけど中国語を勉強すればするほど、その音や雰囲気にハマっていく。個人的にそう感じております。

今回は昔から気になっていた年季の入ったカラオケハブに潜入。結果的に色んな意味で大満足したので、お粗末ながらそのカラオケハブを紹介したいと思います。見た目はゲイランにあるような怪しげなカラオケパブ。しかしそのハブでのサービスは如何なるものなのか。

魅惑ハブで潜入した背景

シンガポールで働き始めた当初、自分はシンガポールの若干西に位置するブキティマに住んでいました。

当時は、プライベートな事情によりシンガポールの北西ウッドランズに行く機会がやたらと多かったので、ブキティマ⇔ウッドランズ間のバス(番号:961)には嫌と言うほど乗りました。

道中、今で言うところのMRTブルーラインのCashewーBukit Panjang間に、外観がやたらとエロそうなパブを発見したのですが、当時はそんな店に入る勇気もなかったので、気になりつつも放置しておりました。

そして時は過ぎ、バス(番号:961)にも乗る機会もなくなり、その怪しげなハブも、長い間、記憶からぶっ飛んでいました。しかし先日たまたまバス(番号:961)に乗った時、そのパブの目撃&存在を思い出したので、こりゃいいブログネタになるかもしれんという事で潜入してきました。

ローカルの聖地「I Pub」に向かうまで

そのパブの名前は「I Pub(アイハブ)」と言います。Pubがいろんな意味を込めた動詞として使われていそうで興味深い。どんなサービスが展開されているパブなのでしょうか?

場所は、どこの駅からも遠いと思っていたのですが、よく調べたらBukit Panjang駅からの徒歩圏内にあるようでした。という訳でMRTブルーラインでBukit Panjang駅まで徒歩で向かうことに。

ブルーライン開通に伴いリノベされた直後くさいMRT駅前を南方に歩くこと数分、道中にMBS(マリーナ・ベイ・サンズ)を彷彿とさせる屋根を発見。

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あれ、間違ってMBSに来てもた?と勘違いさせられつつも瞬時に我に返り、BPJ(ブキ・パン・ジャン)にいる事をグーグルマップで確認する。ここはBPJエリアだ。この建物の正体は、中途半端にATAS(高そう)なコンドミニアムでした。

さらに歩くこと数分。昔はバスに乗るたび気になっていたハブ「I PUB」を発見。見るからに怪しい。

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  • 住所:830 Upper Bukit Timah Road, Singapore 678157
  • 日時:18:30~01:00(毎日)
  • 予算:約SGD30.00~100.00?

ちなみにこれがお昼の入り口の様子(画像はhungrygowhere.comより拝借しております)。

http://i.hungrygowhere.com/rnr/food/196792/47f60a00/b0cbcf28c6b00b4239831a3bd8b4958a_1489977172.jpg

I Pub - Bukit Panjang: 

繰り返すが見るからに怪しい。いかにも中に入ると、露出度が高いが美人ではないお姉さんがわんさかいて、そのうちの3人くらいがテーブルの前にやってきて、ベタベタ触られた挙句、15分ほど話したあと、それぞれ「チップSGD30.00頂戴」みたいな事を言ってきそうではないか。

ローカルの聖地「I Pub」の中身

意を決して中に入った。建物内は年季が入っている様子だがメンテナンスされていて辛うじて清潔といえる。
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客層は若者からアンクル&アンティー世代まで幅広い。想像以上にエンターテイメント性に優れている感じで、ダーツ、ビリヤード、カラオケセットもある。なんとハブの中にカラオケの個室まである。中途半端に日本語が書かれたゲーム機なんかもあった。

とは言っても特に対男性に特化した類のエンターテイメントがある訳ではない。こういう類の店では、主に男性客を呼び込むために雇われたようなボディコンを着た姉ちゃん達がいるパターンが多いのだけど、それらしき店員さんはいない。客は男性も女性も同じぐらいの割合。カップル、夫婦、友達同士で来ていると思しき客層が多かった。思いのほか健全なパブといえる。

カラオケで歌われていたのは中国語の曲ばかり。なので、中国語の歌フェチの自分は、その日はビール2杯と他のお客さんの美声に酔いしれたあと、MRTを使ってあっさり帰宅した。

友達と共に出直してきた

きっと「I PUB(アイハブ)」は友達と行くと楽しいに違いない。たぶん「I PUB」の「PUB」とは、友達とお酒を飲んだり、ダーツをしたり、ビリヤードをしたり、カラオケを歌う、という総合的なエンターテイメントを「する」という動詞なのだ。決して「卑猥なことをする」という動詞ではない。そう少しでも勘ぐってしまった自分が恥ずかしい。

晴れてアイパブデビューを果たした数日後、北西に住んでいるお友達(日本人女性+インド人男性)と一緒に飲みに行く機会があったので、アイパブに行くのを打診してみた。結果見事にOKをもらったのだ。OKをもらって小躍りした事は言うまでもない。

具体的なアイパブの楽しみ方

結果的には、2人とも最高に楽しめた様子だったので、何をして楽しんだのかお伝えします。アイパブでしたいこと5選(喫煙者対象)。

ビールを飲む

当たり前やと思うけど、先ず飲もう。この店はデンマーク産の「DrAft」が売りみたいで最も安い。

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 グラスでSGD12.00、ジャグでSGD32.00。タワーでSGD65.00くらい←はっきり覚えてない。ハイネケンのボトルも5本でSGD44.00くらいだったので、他のパブよりは断然安い。4人以上いたら、タワーを頼んでグビグビいきたいところ。

室内でタバコを吸う

喫煙者対象のアックティビティである。これあかんやつや!と瞬時に思わされたけど、なんとアイパブでは室内喫煙OK。

f:id:xinsg:20170508015937j:image(アイパブでタバコをふかす友達の図)

当局がこの事を把握しているのかは知らないが、基本的に室内喫煙が禁止されているシンガポールの室内(しかもエアコンが効いている)にて、タバコを吸う経験ができる。ちょっぴり背徳感が味わえるかも。

絶賛スモーカー中だった2年前の自分なら、毎週末小躍りしながらアイパブに通っていたに違いない。同時に非スモーカーに対してはオススメできないパブとも言える。

ビリヤードをする

シンガポールでビリヤードををするなら、1時間にSGD10.00〜20.00ほど掛かるけど、アイパブではワンゲームSGD1.00と激安価格。ワンコインである。

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なんて事を宣伝しつつも、筆者はお酒を1杯でも頼めばビリヤード打ち放題のNovena駅付近にあるバーを知っているのですが、それについては、また気が向いたら情報をアップします。

ダーツをする

個人的には興味はないけど、ダーツもある。4台あるけど混雑時はどの台も満席。
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ダーツはしなかったのでプレー料金は未確認だけど他の店よりは安そう。

ダーツの近くには、日本から輸入したくさい変なゲーム機もあったのだけど、何のためのゲームは確認せず(←興味ない)。

カラオケを歌う 

こういう店の売りは店内でカラオケを歌ってホール内を自分の声で支配できること。

一緒に飲んだ日本人の友達は、めちゃくちゃ上手い人しか歌ってないんじゃないの?と最初こそ緊張気味だったものの、20分も経てば直ぐに慣れてきた様子だった。プロ級に上手い人も入れば、聞くに耐えないほど下手くそな人もいたから。

また、お客様さん(中華系シンガポール人)の大半が理解できない日本語の曲を歌えば、上手いか下手かなんてバレるはずない、というセコい状況も後押しして意気揚々と選曲することに。

しかし、予想通りというか選曲できる曲が少なすぎる。しかも、店側がマニュアルで曲名、歌手名を入力してるのか、ところどころ日本語がおかしい(←お決まりですな) 

「濮(pu)らが生まれたおための日のよう」
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「花」←誰の花か分からない。多分ラルク?
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「幸せについて私が知っている・・・」←どんな歌か気になる
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「人生ららぱい」←楽しそう!
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「捨てらおた町」←オタ町\(^o^)/
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あとは何故か日本語のカテゴリーに「五月天(MAYDAY)」が入っていたり、「浜崎あゆみ」が「浜崎おゆみ」になっていたり、「Otsuka Ai」の「大塚 愛」なんて言う歌があったり、混沌ぷりが半端ない。

そういえば自分も中国語を話すとき、ボキャブラリーの少なさから「緑の屋根の建物」と言いたい時に「あの青色の髪の物体」と表現したり、「大統領や首相」と言いたい時に「国家のボス」と表現したことがあったけど、言語が中途半端だとネイティブには思い浮かばない表現が思い浮かぶもの。

結局「私たち超KYだよね」なんて言いつつ、申し訳程度に中国語の歌を歌って、数々の日本語の歌を熱唱した。

ちなみに選曲した曲はテーブル毎に管理されていて、選曲した歌のうち2曲を歌ったあと次のテーブルに回すことになる。何百曲一気に予約を入れようが各テーブルがそれぞれ2曲歌ったあと、自分のテーブルの順番が回ってくるということ。かなり公平なシステムなわけだ。

友達2人とも大満足

カラオケ→ビリヤード→カラオケという流れで、夜の10時頃から12時くらいまで遊んでいた。お会計はドラフトのジャグ1杯、ハイネケン5本×2で、一人SGD40.00くらいの負担。

友達は2人とも喫煙者なので、室内で喫煙できるという環境も、彼らの満足度に少なからず貢献していただろうけど、それでも「楽しかった、エンターテイメント性に優れた良い店だ」という評価を頂けた。よかった。

お客さんも中華系が中心だけど、年齢、性別などがバラバラで偏ってないのも興味深かった。たぶんBukit Panjang付近には、こういった夜のお店が殆どないので、飲み好き、歌好き、遊び好きの老若男女はみんな「I PUB」に一転集中するしかないのだろう。北西のすべてのエンターテイメントを牛耳るアイパブ、すごいではないか。

思い切って「I PUB」に突撃してよかった。今後も気になるハブにはどんどん潜入していこうと思った。ブログのカテゴリーに新しく「パブ」を新設するか検討中である。