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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポールの歩道で利用可能!?電動自転車、電動一輪車、電動キックボード、電動スケートボードなどの電動ビークルについて考えてみる。

2年前くらいからだろうか。シンガポールの街中では、見慣れない乗り物に乗っている人をたまに見かけるようになった。

こんなやつとか・・・

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hoverboard for beginners. 20151016 122753 - YouTube

こんなやつだ。

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AirWheel Mod - Non Skid Mod Success! (Singapore) - Day 6 - YouTube

セントーサなどの観光地では、立乗り2輪車のセグウェイの貸し出しも行っているし。空港の職員も、移動時にセグウェイを利用するのは、今や常識となりつつある。

とは言うものの、どうせ観光地、空港などに限定された場所での乗り物だろう。今までそう思っていた。しかし、最近なんとなく気づき始めたのだ。

「もしかして、電動ビークルを通勤に使っている人いない ( ゚Д゚) ?」 と。

という訳で、今回は電動ビークルについて色々と考えていきます。

コンサバな日本では、例えばセグウェイの場合は、登録制とか免許制とか条件付きとか色々面倒くさいみたい。広く実用的に解禁されるようになる時には、利権が絡んでどこかの団体に、がっぽし金が落ちてくるようなシステムになるんだろう。

その点、明るい北朝鮮と揶揄されるシンガポールは、そういったテクノロジー系は結構融通を利かしてくれるイメージがある。なので場合によっては購入も検討してみようかなと。

電動ビークルの種類

本投稿では電動の乗り物を総称して「電動ビークル」とします。調べた限り電動ビークルの種類は以下の通り。

電動自転車(Electronic Bicycle)

SMART ELECTRIC BIKE,電動自転車、電気バイク、モーター内蔵,Lead-acid batteries(海外直送品)

電動ビークルの中で最もメジャーなタイプ。自転車に電気モーターが搭載されただけのもの。シンガポールでは、アンティーやアンクル(おばさんやおじさん)が、こいつで歩道を走っている姿を日常的に目にする。

電動キックボード(Electronic Scooter)

GRAPHIS(グラフィス) 折りたたみキックボード 205mmビッグホイール カラー/ブラック×オレンジ GR-K

見ての通り、一見ふうつのキックボード。動かし方は原付やスクーターと同じで、ハンドルを手前にひねる事で前進する。こちらも、シンガポールの歩道で活躍している姿をたまに目にする。

電動一輪車(Airwheel)

Ninebot One White/Green/Orange Colorful Protection Shell Set For C+ E+ by ING-WATCH [並行輸入品]

次世代な革新的な形が特徴。家の近くを歩いていたら、これに乗った人が颯爽と目の前を通り過ぎていった。という事が、この投稿を書いているそもそもの切っ掛け。操縦は重心を移動させて進む。一輪車のようなバランス感覚が必要で簡単そうに見えて難しいのだとか。

ホバーボード(Hoverboard)

OYW Balance Board Hover Skins Decal,Protective Vinyl Skin Stickers Wrap for 6.5 inches Self Balancing Hoverboard Scooter Leray Sogo Glyro Swagway X1 Decals Cover - Star Universe [並行輸入品]

別名、ミニセグウェイと呼ばれている。日本ではミニセグウェイの呼び名の方がメジャーかも。随分見慣れない形をしているけど、シンガポールでは稀に見かける。こちらも操縦は基本料金に重心移動。しかしホバーボードは、バッテリーが加熱して発火する恐れが非常に高いのだとか。アメリカではリコールになったケースもあり。

シンガポールで走行可能か?

さて、これらの電動ビークル。果たしてシンガポールでは走行可能なのだろうか。電動一輪車の取り扱いについて書かれてあるニュース記事では、以下のようにあります。

While electric unicycles are not allowed on roads, parks and park connectors and the authorities frown on their use on pavements, the battery-powered vehicles are nonetheless catching on here, say retailers.

電動一輪車が車道、公園、公園コネクタでは認められていなく、関係当局も歩道での利用について難色を示しているが、電動駆動車は此処(シンガポール)では流行っている、とリテイラーは言う。

The Straits Times

 また、こうあります。

While there are no regulations against using electric unicycles on public pavements, a police spokesman says: "Singapore's footways are not wide enough for shared purposes. The risk of collision, resulting in serious injuries to the users as well as pedestrians, is significant."

Users found guilty of causing hurt to pedestrians may be jailed for a year and/or fined $5,000.

歩道での利用に対しての規制がない一方で、警察は「シンガポールの歩道は(電動一輪車利用には)十分な広さはない。利用者や歩行者が衝突し、大けがに繋がるリスクが著しい」と話す。

歩行者に怪我を負わせた場合、1年の禁固/または5000(シンガポール)ドルの罰金である。

The Straits Times

つまり、車道、公園、公園コネクタでは利用が禁止(公園での利用が見つかった場合もSGD5,000の罰金)だし、怪我を負わせたりしても1年の禁固刑か5,000(シンガポール)ドルの罰金であるため、十二分に気を付ける必要がありますが、シンガポールの一般歩行者用道路では、特にこれといった規制がないため利用可能ということだと思います。

しかも、同期記事内では、混雑時をのぞけばバスやMRTにでも持ち込み可能であるとの記載もありました。恐らくシンガポールの折り畳み自転車を持ち込む際のルールと同じだと思います。

シンガポール人の友達にも、電動一輪車がついて乗れるエリアについて、チラりと聞いてみたところ「公園以外ならどこでも乗れる。通勤で利用している人いるよ。CBDエリアで乗っている人よく見かける。買ったら乗せて!」とのことでした。

電動自転車と自転車は同じ扱い

電動一輪車については分かったけど、じゃあ電動自転車についてはどうなるのか。シンガポールの公式ウェイブサイト「シンガポールステータスオンライン」の道路交通自転車ルールでは以下のようにあります。

In these Rules, unless the context otherwise requires —
“bicycle” means a pedal bicycle, a pedal tricycle, a trishaw or a power-assisted bicycle; 

これらのルールについて、文脈上指定がない限りー

自転車とは、ペダル自転車、ペダル三輪車、三輪自転車、もしくは電動自転車の事を意味する

Singapore Statutes Online - 3 - Road Traffic (Bicycles) Rules

電動自転車は普通の自転車と同じ扱いとされています。もちろん普通の自転車と同様、十分に気をつける必要はあるけど、電動だからと言って特に「ここを走ってはいけない」という規制はないよう。

電動ビークルの価格は

そんな電動ビークルたちであるが、シンガポールではいくらぐらいするのだろうか。どうやらSGD600.00~SGD2,500ぐらいが一般的なよう。恐らく「ESCOOT.SG」というショップが最大手なのではないかな、と思います。

フリマアプリのCarousellでは、中古の電動一輪車やホバーボードであれば、SGD200.00ぐらいでも取引されてました。意外に手ごろな価格で取引されています。特に発火する恐れのあるホバーボードは、新品よりも中古の方が安心かもしれません(笑)。

電動ビークルの利用は自己責任です

以上、中途半端ではありますが、電動ビークルの種類とシンガポールでの利用について考えてみました。結果として電動ビークルは沢山あるけど、公園での利用を除けば、シンガポールではどれも自転車と同じように気軽に利用できる。という事が分かりました。

しかし、これらの電動ビークルが非常に危険な乗り物であることには変わりがありません。実際に、世界では電動一輪車やホバーボードでの深刻な事故や死亡事故が多発しているし、シンガポールでも実際に電動キックボードでの死亡事故が発生しました。

大事には至らなくても怪我をしてしまう事もあるでしょう。ご存知の通り物価高のシンガポール。怪我した際の医療費も例外なく高いです。

原因は電動ビークルではなくスポーツですが、実際に最近、身近な人が脚を折る怪我をしてしまいました。入院、手術など、コミコミで治療費がSGD15,000(約120万)ほど掛かったのだとか。幸い会社の保険で治療費用の7割くらいは戻ってくるそうですが、一旦全額を建て替える必要があったそうです。それでも約1カ月分ぐらいの給料が飛んでしまうのではないかなと思います。

払える金額の治療費用が掛かるくらいならまだマシですが、重大な後遺症が残る事故や、死亡事故が起こってしまった日には目も当てられません。

当ブログは、ただの個人ブログです。万一この記事を読んで電動ビークルを購入して、怪我をしてしまったり、大事故に遭ったとしても、一切責任負うことはできません。

自由が認められているという事は、その分何かあった時の責任もすべて当事者に降りかかってくるということ。シンガポールで電動ビークルを利用する際は、リスクを理解して、最新の注意を払って利用したいです。