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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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香港旅行(4)- 黄大仙(ウォンタイシン)廟&獅子山(ライオンロック)をひたすら歩いた3日目。

香港旅行3日目の朝。この日は香港に住んでいる中国人女性に案内してもった日。毎回行ったことのない国を一人旅行するときは、カウチサーフィン(CS)でローカルの男性と女性に会うようにしている。その方が男性視点、女性視点で色々な話を聞けるからだ。

しかし今回の案内人は香港人女性ではなく中国人女性。香港の大学で学んで今はジャーナリストの仕事をしているのだとか。名前はダイアナ。相手が中国人だけに言動は注意しなければ。

言動に注意

香港の公用語は広東語(カントニーズ)であり、普通語(マンダリン)を話すと嫌われる傾向がある。普通語は中国人が話すもので、中国人は嫌われているから。

2日目に案内してもらった香港人のヘイとは事あるごとに「とにかく何でもかんでも中国語じゃなけらOKだね。あははは。」などと冗談混じりに話すことが多かったが、本日会うのは、香港では嫌われ者の中国人だ。

中国人をからかったり馬鹿にしたりするような言動は禁物。でも、気兼ねなく普通語で話せるのは嬉かったり。そして彼女が如何にして香港で生き抜いてきたのか。香港在住の中国人の視点。色々面白そうで興味深い。

広東語より福建語の方が難しい? 

午前11時。MTRの黄大仙駅でダイアナと合流。軽く自己紹介をした。ダイアナはどこからどう見ても普通の中国人女性。少し色が黒くて健康的な感じだ。英語はすごく上手。香港の大学を卒業したから広東語も難なく話せるらしい。ジャーナリストという職業上からも、香港人に広東語でインタビューしてそれを記事にする必要があるため、広東語はネイティブ並みである必要がある。福建語はできないらしい。

「広東語はマスターしたからじゃあ次は福建語だね」というこちらの問いかけに対し、「福建語は無理。難しすぎるから。」との返事。これには驚いた。中国語は読み書きさえマスターすれば、方言の勉強は発音をインストールして会話練習するだけだから、広東語も福建語も他の方言も難易度は同じだと思っていた。

この疑問はシンガポールに帰ってからも残って、色々な中華系の友人に同じ質問をした。自分なりの結論は一般的な中国人にとっては広東語より福建語の話す機会が少ないから難しいということになった。台湾の地方で話されている台湾語は、どちらかというと福建語に近いから、台湾人に同じ質問をしたところ「福建語の方が明らかに簡単だ」という返事が返ってきた。

黄大仙廟 

一通り自己紹介を終えて、先ず向かったのは黄大仙廟。占いで有名なパワースポットらしい。 短い3泊4日の香港旅行。恐らく一人で旅行していたら、ここには来なかっただろう。ここに来たという事は自分が、ダイアナに対して「おまかせコース」で観光案内を依頼していた事を意味する。ガイドブックは持ってないし、香港は何処を見に行けばいいか分からないんです。

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お寺の中は結構広くてなかなか洗練された雰囲気。お寺というより庭園に近い感じ。

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写真左手のおじいちゃんは縁結びの神様らしい。手に持っているのは運命の赤い糸。恋愛祈願ですね。やり方を教えてもらってお願い事をしてきました。

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一通り周って昼食をとるため深水埗(シャムスイポー)駅へ。

深水埗(シャムスイポー)の添好運(ティムホーワン)

連れて来られた場所は添好運(ティムホーワン)。シンガポールでも何度か食べに行ったことはあるけど香港発祥とは知らなかった。しかも一ツ星といえどシュラン星を獲得した点心らしい。 この通り随分と混んでいます。

並ぶと番号札を渡されます。ダイアナによれば順番が来たときに読み上げられる店員さんの普通語での数字の発音がめちゃくちゃ下手糞なのだとか。もちろん自分は人の事は言えません。

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こちらが注文した点心。味はシンガポールの添好運(ティムホーワン)と比べても美味しかったです。やはり本場は違うということででしょうか。

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獅子山(ライオンロック)

ここから地獄が始まった。次に向かったのがライオンロック。昼食を終えて「山登りする?」というダイアナの気まぐれから行くことになった。再び黄大仙駅に戻り今度は黄大仙寺の裏の岩山に向かう。ここまで徒歩で結構な時間が掛かっています。

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見かけによらず山は険しく距離は長い。普段はシンガポールでもウォーキングはするけど、このような険しい山に登るのは久しぶり。

一方ダイアナはというとロングスカートに普通の靴を履いているけど、服装に似合わず難なくすいすいと上っていく。普段からよくマウントクライミングをしているし、テニスも日常的にしているらしい。彼女の健康的な日焼けした肌から妙に納得がいった。

香港人らしい産物を発見

上り始めてから30分ほど経っただろうか。自分の体力がないのか、ダイアナの体力がありすぎるのか分からないけど、身体はヘトヘトだった。しかし道中でこんなものを発見。何れも恋人を盗んだ相手に対する恨みつらみのメッセージ。

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実に実に香港らしい。心の内に秘めずこのように発散してしまうのが香港流(笑)。でもこれは器物破損罪に当たるのでは。香港にはそんな決まりはないのかな。

途中でギブアップ

この後もひたすら登り続けようやく中腹?辺りに到着。残念ながら景色は雲がかっているけど気持ちよい。

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これ以上登るのは体力的に無理だとダイアナに判断されてここから引き返すことに。情けないけど下山後はローカルバスに乗ってMTR駅へ。

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この後の観光について。夜はトラ厶乗ってビクトリアピークを見に行くと良いとアドバイスされた。そういえばビクトリアピークへはヘイが案内しようとしてくれたけど、今は香港には無き「ぐでたまカフェ」を探すのに時間が掛かりすぎて、結局行き損ねたのだ。

シンガポール人の友人に、シンガポールのクラークキーのような場所だからと薦められた蘭桂坊(ランカイフォン)にも行ってみたい。

ダイアナこの後は家に帰るそうだ。自分も歩き疲れたし、とりあえずダイアナとは別れてホテルで休憩して出直すことになった。

香港の人はさっぱりしている?

CSを利用して今まであらゆる国でローカルに案内してもらったけど、何れも国の人も案内してくれるとなると朝から晩まで面倒を見てくれた。しかし香港に住んでいる人は、ササッと案内して、ササっとおさらばする傾向があるのだろうか。結構ドライでさっぱりしている。いや、たかだか二人と数時間過ごしたくらいで決め付けることはできないけど。

グルグルとそんな事を考えつつホテルに到着した。休憩後は蘭桂坊(ランカイフォン)とビクトリアピークに向かいます。