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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポール在住者から見た完璧主義大国「日本」は無駄なビジネスマナー等で疲弊してる。

新年あけまして、おめでとうございます。

低身長、低学歴、低収入、低成長、低スペック…5低のXin(しん)です。

  • シンガポール国内ローカル憩いのカフェ
  • 年末に参加した若干卑猥アニメフェスタ
  • 参加者1000名の台湾人の結婚式@台北
  • アメブロを利用したマーケティング(無料)
  • 最近はハマっているSG国内プール
  • アイハーブ(iHerb)で購入したサプリ

などなど書きたいネタは山ほどあるけど、今回は発作的に、海外在住者に有りがちな外専記事を書きたいと思ったので書きます。

内容は自分が日本について変だと思うこと。それを若干の愚痴とともにリリースしていきます。

自分の同僚・職場環境

自分はシンガポールにある多国籍企業に勤めている。

同僚がシンガポール人・マレーシア人・タイ人・フィリピン人・ベトナム人・インド人から成る、多国籍チーム。

ボス(チームヘッド)はインド人。その下にマネージャー的な立場が2人いて、1人はフィリピン人で、もう1人はタイ人。

そして日々、シンガポール人、香港人・台湾人・中国人・タイ人・ベトナム人・フィリピン人・日本人の顧客に対してサービスを行っている。

そのためチームはざっくり分けると…

  • 中華系チーム
  • タイチーム
  • ベトナムチーム
  • 日本チーム

…の4つから成る。対応すべき顧客は他にもシンガポール人・オーストラリア人・フィリピン人・インド人(稀に)もいるけど、皆で英語で対応する感じ。

インド人の大ボスは滅多に会社に来ないので、実質これら4つのチームをフィリピン人とタイ人のマネージャーが見てることになる。

相手国籍により異なる心的準備

他チームに比べて日本チームは比較的暇なので、よくお手伝い(シンガポール人・香港人・フィリピン・オーストラリア人対応)させられる。

自分の場合は仕事(お手伝い)をする過程で…

  • 香港人は短気だからサクサク対応しないとブチキレちゃう
  • フィリピン人は温和な人が多いからリラックスして対応可
  • オーストラリア人は多民族国家だからか人の性格のぶれが激しい
  • シンガポール人はコテコテのシングリッシュ話してOK!

なんて事を意識して対応するようになった。それでも程度の差こそあれ、これらの国々の人へは普通の対応をしていればOK。

しかし、我々が対応すべき顧客には、普通の対応不可の「異質な特徴」を放っている人種もいる。それが日本人なのだ。

日本人=完璧主義者→面倒臭い

主な顧客の日本人は、日本にいるのだけど、海外大卒とか高スペックが多くて外国語も問題ない。

メールやチャットは英語でしても全然OKだし、英語も話せる。みんな「英語が話せるルー大柴」みたいな感じ。しかし、住んでる場所が日本なのが問題なのかもしれない。

たとえば、大人の事情により具体的な内容は避けるが、顧客に…

  • ①「〇〇は〇〇なので、〇〇するまでお待ち頂けますか?」
  • ②「〇〇のオーダーは〇〇のページからしてください!」
  • ③「その件については後日、〇〇チームから連絡いたします」

なんて対応をすると、たとえばシンガポール人相手なら…

  • ①「キャン(Can!)」
  • ②「オッケーロ(OK lor)」
  • ③「オッケーラ(OK lah)」

という反応が買ってくるような内容でも、日本人相手なら…

  • ①「〇〇するのはいつ頃になりますか?」
  • ②「具体的に〇〇のページのどこからオーダーすれば良いですか?」
  • ③「連絡をくださる方の名前を教えてください」

という返事が返ってくる率が高い。めちゃくちゃ面倒くさい。特に②なんて「貴方は赤ちゃんですか、見たら分かるやん」と言いたくなる時もあるぐらい。

相手にも事情はあるだろうが、直前にならないと分からないような事でも、無理やり確認してこようとしてくる。

しかも相手は客で、なぜか日本では「客=神様」と勘違いしている客が多いからタチが悪い。

生活環境や学校教育で培ったのか知らないけど、こういう身体に染みついた異常なまでの完璧主義さが、日本をストレス社会に追いやっていると思う。

そんなわで同僚(非日本人)とも日本人相手のケースになると「この客は日本人だから仕方ないんだよ」「あ~わかる!日本人だから、〇〇を気にするんだね」という話になる。つまり、「あ~日本人…完璧主義の気にしいの神経質だから、仕方ないよね面倒くさくても」という話になるのだ。

しかし、なまじっか自分が日本人で、そういう人の要求に応え慣れているから、次々と指名が入ったり、対応せざるを得ない事が多々出てきて、ストレスが溜まる事がある(それ以外のストレスは皆無だけど)。

ビジネスマナーは無駄以外の何者でもない

シンガポールでは典型的な日系企業が、採用条件に「日本人としてのビジネスマナー」なんて要求項目を作ってる事があるけど、先に挙げたような超面倒くさい日本人(神経質な完璧主義者)の相手を満足させる対応ができるかどうか…という事を聞いているのだと思う。

よくよく考えてみると…

  • アメリカ人としてのビジネスマナー
  • 中国人としてのビジネスマナー
  • シンガポール人としてのビジネスマナー

なんてあまり聞かないけど、「日本人としてのビジネスマナー」だけやたらと耳にする。

自分のシンガポールでの在住経験から断言できるけど、先ず「シンガポール人としてのビジネスマナー」なんて存在しない。

効率主義者のシンガポール人にとっては仕事(ビジネス)は、できるだけ短い時間で要領よく成果(収益)を上げるためにすること。そのためにビジネスマナーなんて面倒くさいものは、障壁にしかならないのだ。

つまり、ビジネスマナー=仕事の効率を落とす慣習、に他ならない。そんな物に煩わされるのが無駄なのだ。

日本のビジネスマナー:化粧

日本人としてのビジネスマナーに分類されるだろう無駄なマナーの一つに「化粧」が挙げられる。

なぜか日本では就職面接・仕事において、女性は化粧をするのがマナーということになってる。

しかし特定の職種(男性客相手の仕事)を除くと、化粧なんて仕事の邪魔以外の何者でもない。

医者、弁護士、会計士、銀行員、公務員、介護士、保育士、飲食店店員…みんな化粧をしていようがしなからろうが、仕事のパフォーマンスに全く影響しない職種ばかりだ。

自分には、シンガポールにある米国企業に雇われて、現地生活を満喫していた日本人女性の友人がいる。

  • 会社に行くのに化粧しなくて良い
  • やるべき仕事をこなせば後は自由
  • 残業は基本的にない

そんなシンガポール生活が最高!と気に入っていたようだが、スペックが高い彼女は会社から抜擢されて、日本への駐在員になってしまった。

期間は決まっていてシンガポールに戻ってくる予定ではあるが、フェアウェルも兼ねたディナーでの席で、彼女が言っていたこと。

  • 「日本での仕事なので化粧をしないといけないから億劫(泣)」
  • 「わたし化粧品持ってないんで、誰か化粧品を譲ってくれませんか?」

在シンガポールの米国企業で日本への駐在員に抜擢されるような仕事ぶりをしていた彼女でも、日本人ビジネスウーマンの大半が持っているような化粧品は持っていなかった。

化粧したい人はすれば良い。だけど、化粧をしたくない人までマナーだからという理由で、化粧をさせるのは変だ。

何のために…もしかして男性同僚の目の保養のため?

もしそういう理由なのだとしたら、フェミニストの人は怒った方が良いのでは。

「面接や仕事にすっぴんで来る女性を落としたり非難するのは、セクハラ」なんてね。

数年前にネットのサブカル界隈で有名な女性(海外在住経験長い?)の、こんなツイートが話題になった。

しかし、この内容には誤りがある。これは「普通の女」をやる月々のお値段ではなく「日本の女」をやる月々のお値段だ。

マナーに踊らされやすい理由

最初に思い付いた「化粧」の例を挙げたが、他にも日本の無駄なマナーの例として、ぱっと思いつくのに…

  • 就職面接でのリクルートスーツ着用
  • 面接室に入る前のノックや着席ルール
  • 「お世話になっております」メール出だし
  • 飲み会や食事の席での「お酌文化」
  • 職場の同僚に対しての年賀状
  • 間違いに厳しい敬語文化
  • リクルートスーツの色は「黒」

などが挙げられる。

最近は日本は政府としても、外国人雇用の促進を促しているようだけど、こんな変なマナーの数々は、外国人が日本社会に適用する障害にしかならないと思う。

上に挙げたような、いつ、だれが、どのように、どういった意図で作ったのか不明な「ビジネスマナー」のために、消耗させられる外国人労働者がかわいそう。

仮にこういったマナーができそうになったとしても、シンガポールの場合だと…「このマナー本当に必要?」「こんなマナー無駄じゃない?」と言って従わない人がマジョリティーになって定着しないと思う。

しかし日本の場合は、学校・家庭教育などで、「マナーは守らなければならない」「とにかく目上が言うことには従わないといけない」「ちゃんとしないといけない」と盲目的な完璧主義に育てられているので、「とにかくそういうルールがあるなら従うべき」と定着してしてしまったんだと思う。

完璧主義な上に、以下のようなエスニックジョークも相まって…

■世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?

アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」

ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」

イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」

フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」

イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」

ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」

中国人に対して・・・「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」

日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」

韓国人に対して・・・「日本人はもう飛び込みましたよ」

北朝鮮人に対して・・・ 「今が亡命のチャンスです」

関西人に対して・・・「阪神が優勝しましたよ」

ズバリ! 各国の国民性を的確に表した『沈没船ジョーク』とは?

日本でのビジネスマナーは誰もが従う、確固とした揺るぎないルールになっていく。

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http://livedoor.blogimg.jp/hatima/

完璧主義だから、それを守らない人は除外されて、そのルールはさらに徹底される。

だけど、それは「人々のストレス」を代償にしているという事を忘れてはいけない。

みんなストレスの溜まり過ぎで疲弊してるやん。もう少しリラックスして生きてみたら良いんじゃないか…と思う。

周りの行動や意見に同調する性格は、一朝一夕に治らないと思う。

だけど、日本社会や日系企業をストレスに追い込んでいると異常なまでに神経質な完璧主義な性質は、みんなが少し我慢すれば(相手に対して寛容になれば)、改善できると思うんだよね。

もちろん、こんな完璧主義な国民だからこそ強みもある。

たとえば日本の…完璧な味を追求する料理は死ぬほど美味いし、完璧なクオリティを追求する日本製品はすごく良い。自分もお世話になってる。

だけど、無駄なところは徹底して省いて、もう少しリラックスした社会になればいいのにな…と思う。