SINLOG

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポール在住日本人が久しぶりにタイのバンコクに飛んでアソークのソイカウボーイなんかで遊んで思ったこと。

どうもご無沙汰しております。たまっている有給を全て使ってアジア周遊に出かけたい衝動に駆られております、Xin(しん)です。

うちの職場はけっこう大きめの多国籍企業。日本人は自分一人しかいないんですが、日本人を相手にしないといけない仕事も有る。そんな訳で対日本人案件はひたすら自分に振られます(泣)

日本人は要求も細かくて面倒くさくて、他の国籍(イギリス人は除く)と比べると相手にしていて非常にストレスを感じます。

しかし、普段相手にしている日本人は日本在住とあって8月は休みが取りやすい。そんな訳で先月は有給を2週間近く使って海外旅行に行ってました。

行き先は取り敢えずバンコク

ラオスとブルネイを除けばアセアン諸国は全て旅行した事がある。なので今回はラオスに行こうと思ったけど、シンガポールからの直行便はあるけど高いし時期が限られているのでチケット取るのが面倒くさい。

「面倒くさい面倒くさい。着いてからでもラオス行きのチケット買えそうだから、とりあえずバンコク迄のチケット買っとけ!」

的なノリで、バンコクまでのチケットを購入。エクスペディアでスクート航空を予約。往復SGD200.00程でした。

他はホテルも旅行予定も全く決めてない。バンコクに到着したあと気が変わったら、2週間近くバンコクでまったりすればいい。やはりラオスに行きたいと思ったら空港まで行ってチケット買えばいい。

とりあえず、過去に旅行ガイドしてたタイ人の友達(←完全に人任せww)と会えば自動的に予定が決まるだろうという目論みでバンコクへ飛んだ。

バンコクのUberが高すぎるのでGrab Taxiを利用

到着したのは真夜中の12時。スクート航空を利用したので、到着したのはLCCが着陸するドンムアン空港。この空港にはスリープ・ボックスという簡易ホテルがあるので、そこに泊まるか迷いましたが、バンコクにもUberGrab Taxiなどの配車アプリがモロに稼動していたので市内まで行くことに。

しかしUberがくそ高いです。GrabだとTHB300.00~THB350.00と相場なのですが、バンコクはいつでもどこでもUberがめちゃくちゃ高い。

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きっとGrabの存在を知らない金持ち外国人がUberを使うんだろうなと思いました。自分は幸いシンガポールに住んでいるのでGrabも慣れっこ。迷わずさくっとGrabでタクシーをゲットして市内に向かいました。

ホテル「アソーク・スイーツ」にチェックイン

友達はアソーク付近のホテルで働いている。友達の仕事終わりに会う約束をしてたので、とりあえずアソーク駅まで行ってズボラな自分にお似合いの駅近ホテル(且つリーゾナブルなもの)を探した結果、アソーク ・スイーツに泊まることに。宿泊料金は一泊THB1100.00(約3300円)です。

一階は「New Yorker Cafe」という如何にもアンモー/ファランが好みそうなカフェになってます。

このカフェの横に受付があります。バンコクの物価から考えると安いとはいえないかもしれないけど、とりあえず此処で朝食が食べられるので便利です。

ホテル内は古いけど清掃は行き届いて清潔です。

ベッド

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テレビとデスク。

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シャワールーム。

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セキュリティボックス。

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外出していてもチェックアウトの時間帯に清掃のおばちゃんが勝手に部屋に入って掃除するのでセキュリティボックスは特に嬉しかった。

シンガポールの就労ビザの更新に伴い健康診断という名のHIV検査が待ち構えている自分には全く縁がないですが、アソーク付近には身売りしているお姉さんが大量にいますし、ネット情報によれば女性も連れ込めるらしいです。

しかも部屋とシャワールームが一部ガラス張りのエロ仕様になってます。日本のラブホみたいにワクワクする雰囲気じゃないですが、半分ラブホみたいにして使われてるホテルだと思います。

早速ゴーゴーバーに行ってきた!

友達がアソークのホテルで働いてる(便利だ)から、という大義名分でアソーク・サイツに泊まったけど近くにはソウカウボーイというバンコク屈指のゴーゴーバーエリアがある。

ここまで来たらやはりゴーゴーバー、行くっきゃないっしょ。久しぶりのゴーゴーバー、恐らく3、4年ぶり。とりあえず一通りの店に入ってみた。


This photo of Soi Cowboy is courtesy of TripAdvisor

店により多少の違いはあれど、裸踊りを見ながら飲む酒。踊り子のパンツに札を入れて楽しんでるアンモーカップル。学生と思しきウブな日本人集団。埋没してるような日本人のおっさん。一度に色々な情報が目の前に呼びこんできた。

何から書けばよいのか分からないけど、取り合えずこんな出来事があった。

1.席に座って注文したらスタッフ(踊り子ではない)からチップの要求
2.店のスタイルはまちまちで下着姿、短いスカートにノーパン、全裸なんて店も
3.大きな金額を支払ってお釣りを数えていると端数は小銭受けごと下げられる
4.学習してお釣りを出された瞬間お金を鷲掴みして帰るろうと叫ばれる

特に4について、お釣りを全て返してくれて丁寧にチップを要求されたら出さんこともないのに腹が立った。実は翌々日にはラオスに飛び立って戻ってきたあと友達とゴーゴーボーイにも行ったのだけど、ゴーゴーボーイではそんな失礼な事はなかった。

それを除けばゴーゴーバーでは混沌として日常では味わえない別世界が味わえた。いろいろ身の上話を聞かせてくれるエデゥケーテッドな踊り子もいて楽しかった。

ゴーゴーアンティー(踊り子)

その踊り子から聞いた話を紹介します。店は「バカラ」という日本人好みでノーパンでミニスカをはいた踊り子がいる変態の巣窟である。

店には座りきれないくらいの自分含めた変態お客さんがいた。ので帰るかと諦めかけたところ1人の踊り子がこっちに来いと促してくれた。踊り子は日本語も少し話せるけど英語の方が得意なようで終始英語で会話をした。

話す内容や話し方からにじみ出る教養。女性はバンコク出身でどうやら大卒らしい。しかも、こういう所で働くだけあってかなり喋りやすい。気に入ったので彼女にドリンクを一杯購入した。

年齢を聞いたところ「当ててみて!」との返事。美人だけど正直お世辞にも若いとは言えない風貌。ややもすれば自分よりも年上なのでは。ゴーゴー嬢じゃなてゴーゴーアンティやん。

控えめに「28歳」と答えると「すご〜い、当たり!」という返事とともに盛り上がった。今思えば話を盛り上げるための彼女なりのストラテジー(28歳は嘘)だったのかもしれない。

踊っている他の女の子はどうかと勧められた。他にエデゥケーテッドな人はいるか聞いたけど他は全員ノンエデゥケーテッドとのことだったので却下。

他にもゴーゴーアンティは彼女自身についてこんな事を教えてくれた。

・アパレルビジネスを運営しててゴーゴーバーはパートタイム
・此処では7年ほど働いていて稼いだ金をビジネスの資金にしている
・此処での月収は少なくともTHB100'000(約30万円)
・アパレルビジネスよりも此処での稼ぎの方が遥かに良い
・バンコクでは普通の仕事がないので仕方なく此処で働いている
・お持ち帰りはショートでTHB3000(約12,000円)←猛烈に勧誘された(笑)

自分のタイ人の友達もそうだけど、タイには雇われの仕事をしつつ、個人ビジネスをしている人が非常に多い。

日本だと個人ビジネス(自営業や起業)というと少し敷居が高いと感じる人が多いかもしれない。しかしタイには年金制度がないので、身体が動かない年齢になったときに食べていけるだけのATMが必要なのだ。成功するとか成功しないとかに関わらず、やらざるを得ない背景がある。

自分の職場のタイ人同僚も年金代わりにバンコクにコンドミニアムを購入して現在シンガポールで働きつつローンの返済をしている。タイ人として生きる厳しさを思い知らされる。

ゴーゴーアンティの勧誘は断ったけど、彼女は最後までフレンドリーな感じで接してくれた。素直に感謝した。

ソイカウボーイから少し外れると別世界

シンガポールに住んでるからかもしれないけど自分は普段は物乞いは滅多に見かけない。しかしソイカウボーイから少し外れた場所をうろついていると、

・ストリートチルドレン
・子持ちの妊婦の物乞い
・腕や足がない道路を這っている物乞い

など様々な人たちを見かけた。バンコクは数年前にも来たので、この有様は見たことがあったし知っていた。しかし実際に再び目の当たりにすると、なんとも言えない感情が込み上げてくる。

また、今回はアソークという中心地に泊まったからか、やたらと多いなと思ったのが。

・身売りの女性(立ちんぼ)
・道端で腕時計を売りつけてくるインド人

などの人たちだ。この2種類の人種についてクローズアップする。

身売りのローカル女性(立ちんぼ)

自分が目の前を通り過ぎるなり「一緒にセックス、気持ちいい」と日本語で大声で話しかけてきた。 かなり警戒していたので顔はよく見てなかったけど美人な顔立ちをしていたと思う。

「一緒にセックス、気持ちいい」と完璧な発音の日本語で言える辺り、何度も日本人と枕を共にした事があったのだろう。それなりのお金も貰ってたんだろうけど、稼いだ金を適切に自分に投資して計画的に使っていればこうはならなかったかもしれない。若そうだったので、ソイカウボーイのゴーゴーバーでも働けるんでは。

しかし、それができず路上でフリーランスをしているのは、それなりの事情があるからだろう。単なる学生のバイトかもしれんけど。

もともと生まれた境遇が自分とは違いすぎる(自分は彼女に比べてラッキー過ぎる)から偉そうな事は言えんけど、大切なのはやはり教育だよな!とつくづく思わされた。

道端で時計を売りつけて来るインド人

今回特に気になったのは、ナイトマーケットエリアを歩いてると頻繁に声を掛けてくる時計売りのインド人たちだ。

大概「Hi friend! You see, this watch is very good」と声を掛けてくる。途中まで行って引き返して再び出会うと「Thank you for coming back」みたいなセリフと共に再び声を掛けてくる。

お節介かもしれないけど、こんな売り方をしていて売れるのだろうかと思った。本当に価値のある時計でリーゾナブルな価格であっても、時計を探しているわけでもな人に時計をすすめてもイライラされるだけだろう。

しかも自分はプチミニマリスト。時計なんてスマホが代用してくれてるから不要だと思う類の人間。お金を貰っても時計なんていらない邪魔だから。

しかし、インド人が1日にいくつの時計を売ることができるのかは気になった。

そして、ラオスから帰ってきて再び同じ場所を彷徨っていて、お酒を飲んでていい感じでほろ酔いだった時に、また話し掛けられたので逆に突っ込んで聞いてみてやったのだ(しつこいので仕返し!)。

こんな質問や意見をぶつけてみた。

1.そんな売り方で売れるのか?
2.露天で売った方が良いのでは?

具体的には、1日いくつ売れるのか聞いて、時計を集めて露天やオンラインで売った方が無駄な労力を費やさずに売れるのでは、という提案もしてみた。

それぞれインド人達の回答はこうだ。

1.売るのは難しい。
2.店を出す野にはお金が掛かる。

「売るのは難しい」は「売れない」と解釈するとして「店を出すにはお金が掛かる」とはどういうことか。

タイはシンガポールみたいに公共の場で露天を出すのにライセンスが必要で、且つお金も必要なのか。何でもありな国だけに商売も自由にできると思ってたけど。

インド人たちは「店を出す金がない」の一点張りでライセンスや出店費用などが必要なのか教えてくれなかった。というかたぶん知らないのだろう。しかしインド人達としこたま意見のぶつけ合って別れる時には何故か友情みたいなものが芽生えていた。最初はうざかったけど、話してみると案外いい奴。安定のノリのインド人、嫌いじゃない。

後日タイ人の友達に聞いてみたのだけど、特に露天を出すのにライセンスやお金は必要ないそう。友達によれば、そのインド人は「店を出す=立派な店を構える」と勘違いしていたのではないか、とのこと。

何れにせよ、あのままのビジネススタイルでは絶対に時計は売れないと思う。 彼らがどうやって生計を立てているのか、今でも気になる。

ほんとに色んな人がいる

ゴーゴーアンティ。身売り女性。時計売りインド人。その他にも、借金を返せずギャングに腕足をもがれ道を這って物乞いしている男性。本当はそれほど困っていなさそうなストリートチルドレン。身籠った子持ちの物乞いの女性。などなどバンコクには本当に多種多様な人がいる。

ゴーゴーバーの中で全裸で踊っている人が大量にいる店を出て歩いたかと思うと、道路を這って物乞いをしている片足のない男性を足元に発見してしまう。

視界に様々なものが一気に入ってきて、頭の中での情報処理が追いつかなくなる。「混沌!」そういう表現が最も似合う。それがバンコクだと思った。

性別、教養、経済的状況、バックグラウンド。みんなバラバラだけど、自分のタイ人の友達も含めて、唯一共通している事が一点だけある。

それは「みんな生きるのに必死だ!」ということ。

これはタイ人の友達に、久々にバンコクに来た感想について聞かれた時に答えたことなんだけど「世の中の規範やルールというものをできるだけ最低限に押さえて、放ったらかしにしたらどうなるか。タイのバンコクがそれを最もよく再現していると思う」というのが、到着直後にうろついていて思った事だ。

そりゃあもちろん、タイ意外にももっと混沌としていて殺伐とした都市もあるだろう。だけど、ほとんどアジアしか旅行したことがない自分の中では、バンコクがいろんな意味で最もむちゃくちゃな都市の一つだ。

今の日本やシンガポールには、少しくらい妥協すれば生きるに困らない給料が貰える仕事がたくさんある。寝る場所や食べる者がなくて困る事なんて殆どない。たまにはリッチな食事にもありつけるし、娯楽や旅行もたのしめる。少しくらい我慢すれば貯金だってすることができる。

年老いて働けなくなっても、(日本でも今のところは)とりあえず生き延びられるだけの福祉制度が整っている。日本人やシンガポール人は何と恵まれているんだろうか。自分は何と恵まれているんだろうか。ありきたりな感想だけど、つくづくそう思わされた。