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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポールで「君の名は」を観てきたのだけど、シンガポール人の友達の感想が「むかつく」だった。

映画「シンゴジラ」に続き「君の名は」が話題になっていて、ここシンガポールでも11月3日から上映が開始されているとのことだったので、遅ればせながら、先日観に行ってきました。

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自分は「普通のアニメ映画だけど、期待していただけにがっかりした」という感想を、日本の文化&歴史に詳しいシンガポール人の友達に至っては「むかつく」という感想持ったそうなので少しシェアします。

シンガポールでも人気の「君の名は」

普段自分は友達にでも誘われない限り映画は観に行きません。しかし今回は周りのシンガポール人の友達が「君の名は」の小説を読みふけっていたり、2回目観にいってくるとインスタグラムでアップしていたので、ブームな雰囲気に呑まれて行ってきました。

映画を実際に観る前のバックグランド知識はほぼゼロ。唯一備え付けていた知識は「君の名は」は恋愛映画であること、男と女の中身が入れ替わること、この2点だけです。

シンガポールには映画館が沢山のあるのだけど「君の名は」が上映されているのは8つの映画館でのみ。

Watch Your Name Movies In Singapore

或る週末の夜8時ごろ、発作的に「君の名を」観にいこうと決めた。9時の上映に間に合わなかった時のため、当日は11時頃からもやることになっいたGV Jurong Pointへ。日本では、オンライン購入か店頭で買うのが普通かもしれないど、シンガポールのJurong Pointには、自動券売機も置いていました。

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購入方法に多少手こずりながらも、なんとかチケットをゲット。代金はSGD12.50でした。

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「なう」なんて言っちゃったりして、うきうき気分でした。

ちなみに自分が観に行った時(週末の夜)の観客は、メガネ率が半端なかったです。うちカップルも半数ぐらい。映画館の席はちょうど半分ほどしか埋まっていませんでした。ま、GV Jurong Pointならオンライン予約しなくても確実に席は取れるだろうという魂胆もあって、はるばるBoon Lay(シンガポールのほぼ西端)までやってきた訳ですが。

映画「君の名は」の感想(ネタバレあり)

率直な感想は「普通のアニメ映画だけど、期待大で観ただけにがっかりした」でした。少女アニメや少年アニメにありがちだけど、場面の展開が都合よすぎ。矛盾もあり過ぎ。そして3流私大文系の頭では、バックグラウンド知識ゼロの状態で理解することは困難でした。

自分の違和感と感想

映画では、都会(東京)に住む主人公(立花瀧)と、田舎(糸守町)に住むヒロイン(宮水三葉)の中身が不定期に入れ替わります。最初は入れ替わったことに戸惑いながらも、互いにスマホの日記でコミュニケーションを取り合い、入れ替わった際は互いの日常を生きます。

後に、その入れ替わりの時期は3年ものギャップ(2016年に生きる瀧と2013年に生きる三葉)があったという事が判明するわけですが、さすがに「普通に生活していれば、すぐに自分がいつの年に生きているかなんてわかるやろ」と思いました。

またヒロインが主人公に会いに東京まで行く場面がありますが、3年間時間がずれていることから2人の年齢も3歳ずれていることになります。17歳の三葉が14歳の瀧に会いに行くことになります。この時の瀧は三葉に警戒心丸出しで最後に組紐を渡されるわけですが「普通(いくら相手が美人といえども)見知らぬ3歳年上の人から渡された組紐を3年間もつけ続けるだろうか」と思いました。しかも、相手がイケメン設定と言えど、17際の三葉からすれば14際の瀧は中坊のお子ちゃま。流石に何か違和感に気づくだろうなと思います。

極めつけは、糸守町に隕石が落ちたけど、最終的に隕石落下の当日には避難訓練があって全員助かっていた。という何ともわざとらしい理由づけがされていたこと。これについては自分の疑問を解消してくれるページを発見しました。

君の名はを見たのですが、結局町の人全員が避難できたのはなぜですか?

しかし、図書館の糸守町の犠牲者名簿にはっきりと記されていた三葉とその友達の名前。これはどう説明するのだろうと思いました。ドラゴンボールの世界の悟空みたいに、三葉やその友達(テッシー&サヤちん)が蘇ったとでも言うのだろうか。

数年後の2021年。瀧視点の場面で、テッシー&サヤちんが登場した時、後ろのローカル女性軍団は「おぉおおおおお」とコーフンしていましたが、正直自分はこの時「えぇええ?何でやねん!」と思っていました。

観終わった後も「結局この映画は何を伝えたかったのだろうか」という疑問だけが心に残りました。

シンガポール人の友達の感想

日本文化に理解が深いけど、毒舌な性格をしているシンガポール人の友達(毒舌なアラレちゃん)の感想を聞いてみたので少しだけLINEも会話シェアします。

観にいってなくて都合がつけば誘ってみて、その場で感想を聞こうと思っていた。正直すでに観ていたという事実はすごく意外でした(アニメ好きでもないくせに)。

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感想についてボロクソいいはじめる。

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  • 筋が通っていない
  • 全く感銘を受けなかった
  • 辻褄が合わなくない
  • 何で短い期間に互いの事を忘れまくるの?

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  • 互いのことがもっと好きになるはずだった
  • 男(瀧)が自分の名前の替わりに(三葉の手に)「好きだ」と書くのが馬鹿げている
  • 互いの事を忘れてしまい観客を悲しませたのは明らか、しかし8年後に再開して再びハッピーエンドになる

だから「むかつく」のだそう。ちなみにこんなノリで、とあるSNSにレビューを書いたところ、周りのユーザーからめちゃくちゃ怒られたらしいです。

確かに8年後の瀧と三葉。あれだけの事を互いに乗り越えたのなら、互いの名前は忘れないだろうし、もう少し感動的な再開であってもよかったはず。もしくは、三葉と町民は本当に亡くなってしまったけど、その思い出は瀧の心の中で綺麗なまま残る。とした方が意外性があって良かったかもしれないと思いました。

「君の名は」はコアなファンに愛されてるイメージ

シンガポールでも「君の名は」高評価に見えますが、限られた層のアニメファンが何度も観にいって高評価レビューを挙げているイメージがあります。レビュー数は少ないけど、ほとんどが最高評価なんですよね。

Your Name Review

Your Name (2016) In Singapore Cinemas

以前シンゴジラを一緒に観に行った友達(実は映画「X-MEN」が好きなタイプの女性)を誘ったところ。「その映画、あんまり興味ないんだよね」という返事が返ってきました。観にいく事さえ拒否るんだ。と思いました。

そもそもアニメに興味がない人は「君の名は」を観に行かない。しかしアニメに興味がある人必ず観にいくし、内容の如何に関わらず高評価をつける。結局は、アニメには興味がないけど観に行った自分や友達(毒舌なアラレちゃん)が、マイナー層だっただけなのかもしれないという感想を持ちました。