衝撃的な小学生の作文「ぼくはスマートフォンになりたい」
スマートフォン普及率90%以上。先進国の中でも、ぶっちぎりのスマートフォン普及率を誇るシンガポール。便利になるのは良いことですが、こんな弊害も出てきています。
小学校の先生の夫婦の話
夕食後、ある女性教師が児童たちの宿題をチェックしていました。彼女の夫は、お気に入りのゲー厶「キャンディークラッシュサガ」を楽しんでいます。宿題チェックが最後の一人にに差し掛かった時、女性は急に悲しげな涙を浮かべ泣き始めました。その様子を見て夫が尋ねます。
夫「なぜ泣いてるんだい?一体どうした?」
妻「昨日、私は一年生に課題を出したのよ。課題は「自分の願い」を書くこと・・・」
夫「うん。それで、どうして君は泣いてるんだい?」
妻「最後の一人の回答。そのせいで泣いているの。」
夫「一体どんな内容のせいで泣いているんだい?」
妻「よく聞いてね・・・
ぼくの願いはスマートフォンになることだ。ママとパパはスマートフォンが大好きだから。
ママとパパはいつもスマートフォンの事ばかり気にして、僕のことを気にしてくれない。
パパは疲れて帰ってきても、スマートフォンのための時間はあるけど僕のための時間はない。
ママとおパパは、大切な仕事をしていている時でも電話が鳴ったら、すぐに電話を取る。ぼくが泣いていても、気にかけてはくれなけど・・・。
ママとパパは、ぼくとではなく、スマートフォンで遊ぶ。ママもパパも、電話で話しているときは、ぼくが大切なことを伝えようとしても、決して話を聞いてはくれない。
だから、ぼくの願いはスマートフォンになることだ。」
一連の話を聞いた後、夫は感情的になって、妻に尋ねた。
夫「それを書いたのは、一体誰だ?」
妻「(私たちの)息子よ!」
ガジェットは有益ですが、あくまで娯楽のためのもので、家族や愛する人への愛情表現の機会を失わせるためのものではありません。
子どもは、まわりで起こっている事象すべてを見て敏感に感じ取り、それらは永遠に色褪せずに心の中に刷り込まれます。親としてしっかり子どもに気をかけましょう。そうする事で、子どもたちは望ましい心身を持って成長することでしょう。
出典:PRI SCH BOY: I WISH TO BECOME A SMARTPHONE SO MY PARENTS WILL LOVE ME MORE
感想
タイトルからして、誰もが予測できる内容ですよね。しかし、実際に子どもさんが書いた「生の声」を見返してみると、感情に訴えかけるものがあると思います。
昨日は友人と一緒に晩餐でした。思えば、みんな互いにお喋りしていたのに、その傍らでスマホばかり見つめていた筆者です。なので少し心にグサッと刺さるところがあって、意訳してみました。反省。