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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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The Spiffy Dapper - シンガポールのHDB(公団住宅)を安く買う方法。

2015年8月9日、花火終了後のラオパサ付近。

明日も祝日だということで、カズの友達行きつけのバーに行くことになった。

素敵な雰囲気漂う高級店で、人が少なくて開放感たっぷり。

真夜中も営業しているが、ドリンクの値段はそれ相応。(この店にメニューはありません)

・カクテル SGD28.00 ~ SGD30.00
・ノンアルコールドリンク SGD12.00
・小瓶ビール SGD12.00
・ウィスキー SGD38.00

ざっと注文して会計した中で、把握できた金額はこの通り。当然、カクテル、ウィスキー組が、涙を飲んだ事は言うまでもない。金余っている人におすすめのお店です。

The Spiffy Dapper
73 Amoy Street, Second Floor.
Singapore 069892
TEL:8233 - 9810
(10名以上の来店は要予約)

で、寂しくなったお財布とともにMRT(電車)で帰宅途中に、ウィルソンから教えてもらった話が興味深かったので、今回はその話題。

シンガポールのHDB購入について

土地が少なく住宅がべらぼうに高いシンガポールで外国人が購入できるのは、基本的にコンドミニアムのみ。

コンドミニアムに比べ比較的安いHDBを外国人が購入するには、PR(永住権)を取得した後に、PR(永住権)保持者か現地人と結婚する必要がある。シンガポール国籍の者でさえも、独身であれば35歳にならないとHDBを購入できないのがこの国の掟。

なので、とにかくシンガポールでは、HDB購入は結婚と同義であると言っても過言ではない。

したがって、日本でプロポーズとして「味噌汁を作ってくれないか?」に該当するセリフはシンガポールでは「一緒にHDBを買ってくれないか?」となるのである。

とここまでは、シンガポール在住者なら、沢山の人が知っている一般的な内容。これを踏まえた上で次の会話を見ていただきたい。

 

Xin「シンガポールは手軽な価格でメイドさんが雇えるから、子持ち家族にとって、本当に便利だよね!」

ウィルソン「うん。でも、実はシンガポールでメイドを雇っている家庭は案外少ない。必要ないから。」

Xin「え、何で?じゃあ誰が子どもの面倒見るの?」

ウィルソン「結婚した夫婦の親が子どもの面倒をみる。孫は可愛いから、親は進んで面倒を見てくれる。」

Xin「なるほどね。それじゃ結婚した後も親と一緒に住む人が多い?」

ウィルソン「いや、そういう訳じゃない。夫婦が仕事に行く前に、親が子どもの面倒を見に夫婦宅へやってくる。そして、夫婦が仕事から帰ってきたら親も家へ帰る。こういうパターン多いと思う。」

Xin「あ!?そっか!国が小さいからなせる技だね。親の家と夫婦の家が近い(笑)」

ウィルソン「そうそう。みんな結婚したら、親の家の近くのHDBを買う。なぜなら親の家から2Km以内の場所のHDBを買ったらHDBの価格がSGD20,000~SGD40,000割引になるから。」

Xin「あ!それ、この前も言ってたよね。だけど、何で親の家の近くにHDBを買っただけで、安くなるの?割り引かれた金額は一体どうなるの?」

ウィルソン「シンガポール政府が、親の家の近くに買うよう推奨しているから。負担はもちろんシンガポール政府。」

Xin「なんでシンガポール政府は、そこまで親の家の近くに買わせたがる?」

ウィルソン「だって、家が近かったら親は孫の面倒を簡単に見に行けるでしょ?その方が国にとって良いね。家族が壊れにくくなるから。夫婦が離婚して、ダブルインカムじゃなくなったら、子どものための教育費用もあまり掛けられなくなる。優秀な人材は国にとって大切なのに・・・。」

Xin「おぉ、すげぇ(・o・)!本当だ。」

 

目から鱗な話だった上に「日本でも、この政策は使えるのでは?」と思いました。親が孫の面倒を簡単に見に行ける距離に夫婦が住宅を購入した場合、国が費用を一部負担してくれるとしたら、「子育ての負担が減って離婚が減るね!」と思いました。

ま、結婚したら親の近くに住みたくない、というのは一般的な考えで、それはシンガポールでも同じらしいです。

でも、親の家の近くに家を買うだけで、購入費用が大幅に割り引かれるとしたら、ほとんどの日本人夫婦も親の家の近くに、家を建てるのではないでしょうか?

日本も無駄なバラマキばかりするのでなく、もっと先を見据えて、効果的なバラマキをすれば良いのにと思いました。