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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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台湾旅行(29)- 九份の阿妹茶酒館で内心ブチ切れた話。

気分の悪いお昼になった。

傘は持たない主義だけど「この雨ではやむを得ん」ということでTWD100.00の傘を購入した後は湯婆婆(ゆばーば)の湯屋に向かい、ひたすら歩いた。

普通の商店街に見えるが、徐々に「ああ九份だ」という雰囲気になってくる。

日本とは少し違うレトロな雰囲気。

やはり、この風景のキーポイントは至るところに吊るされた提灯だろう。

この風景のために(決して台妹のためではない・・・)今回自分は当初予定していた旅行先である、ミャンマー&ラオスから台湾に変更した。

ネット上で溢れていたこの風景。

この風景を見て思った。「やはり、台湾にした判断は間違いないではなかった」・・・と。

とりあえず、お茶屋さんを探そう。

同じ場所を右往左往。

どうやら、ここが有名らしい店のようだ。

「阿妹茶樓」日本語では「阿妹茶酒館」。「樓」の簡体字は「楼」でこれは建物や階を意味する中国語だけど、なぜ 「樓(楼)」の訳が「酒館」?酒はどこから来たんだ)

まあ良い。とりあえず中に入る。

まず相場のチェック。メニューを見ていたらスタッフに「茶を飲むなら上に上がれ」と言われた。

が、階上へ上がったところで問題が発生した。

少し早めの時間とあり、客はちらほらで全員が日本人。(「千と千尋の神隠し」の影響だろう)。席の外側の席は、すでに他の人に取られていたけど喫煙席付近はガラガラだ。が、一名だと答えると有無も言わさず、通常席の中側に案内された。

とても落ち着かないし折角ここまで来たので写真を撮りたい。

 

Xin「あの・・・(ガラガラの喫煙席を指差して)あっちの席に座ってもいいですか?」

店員「・・・( `Д´ ) あなた、一人なんだから、ここに座る。」

Xin「・・・は?(  ゚Д゚ )」

店員「あなた、一人なんだから、ここに座る。いいね?お茶セットはTWD400.00」

 

い・・・意味が分からん。誰も座っていないガラガラな席に移っていいかと聞いているだけなのに何故そんなに切れる必要がある?しかも、注文するメニューもTWD400.00のお茶セットで強制?

一瞬出て行こうかと迷ったが「メニューを見せて」と主張し、メニューを見つつこの場を立ち去るか少し考えてみた。一体ここの店員は何故そこまで気が短いんだろう。席は二人掛けのものばかりで、一人客に来られると割に合わないから切れたのだろうか。だとしたら、お前は経営者か?

日本のゴールデンウィークで忙しくてストレスが溜まってるのか(まだ、客はぜんぜんいないですけど)。これじゃあ「ゆばーば」じゃなくて「おばーば」じゃないか(怒)

 

Xin「分かった、ここでいい。TWD400.00のやつでいい。」

 

何故切れているのか、ゆっくり観察することにした。暫くするとTWD400.00の、お茶がやってきた。

この席を無理やり案内してきた「おばーば」とは違う人だが、「おばーば」と連絡をとっていた「おばーば2」が持ってきた。席にくる前「あの客むかつくわ」とか話し合ってるようにも見えた。

彼女が目の前で、機械的にお茶の入れ方を日本語を使って説明してくるが、その日本語が何を言っているのか本当に理解できない。隣に座ってた日本人も似たような事を言っていた。このお茶の入れ方を説明するためだけのフレーズを丸暗記したかのような日本語。

「もう、いっそのことぜんぶ中国語で説明してくれ」という思いだった。

気を撮り直して、写真をパシャリ。

(こういう写真を取るのにもいちいち席を立たないといけないから困る)

暫くすると、自分の座りたかった席辺りに団塊の世代らしき団体客が現れた。(切れんでも予約席だと言ってくれれば納得してたのに・・・)

間違いなく日本からのパッケージ旅行客だろう。この店は旅行会社と癒着しているのか。金持ってそうな年配の人々だ。何かの同窓会だろうか?

とにかく、彼らは他の客たちとは違い、ほぼ全員がビールを注文していた、WD400.00のお茶セット押し付けはないようだ。

自分はこれまで「客」なんて「必要以上に感謝される存在じゃない」ということを書き続けてきた。

だけど、通常よりも高い料金設定の場合、接客のサービス代も含まれていると思う。この店のお茶セットはTWD400.00(1600円)。それほど高い金額ではないが台湾の物価からすると高い部類に入り、この立地からの風景と接客サービス料が含まれていると考えて妥当だと思う。

シンガポールのホーカーで、一品SGD3.00(270円)の飯を注文したのならどんなサービスでもよい。飯さえ、ある程度のクオリティを保っていれば。

でも、今は海外旅行に来ているので、素敵なサービスも求めここに来ている。だからこの店に入ったのに何故あれほど損ざいな扱いを受けなければならなかったのか。腹が立ったので座りたかった席に煙草を吸いに行くことにした。

その途中・・

おばーば2「あなた、まだお金払ってない(`Д´)ノ」

Xin「(中国語で)煙草吸いにいくだけ」

喫煙席から撮った風景。喫煙席で団塊のおじさん達と少し話したのだけど、気の良さそうな人たちだった。

でも、やはりこの向かいの店に行くべきだっただろうか?

徐々に客が増えてきた。びっくりした事に漏れなく全員日本人。本当に日本人以外いませんでした。

この席の数にして、この店員の人数・・・確かに満席になると忙しいかも。加えて、いつもサービス要求度が高い日本人を相手にしているから、ストレスが溜まっていた言う事か?

席に戻って暫くすると、店員の一人が九份のポストカードを渡してきて、ツアーで来たのか聞いてきた。もちろん「違います」と答えた。どうやら調査しているようだ。

いくら接客態度が悪くても、ゆばーばの店はここにしかない。だから一緒出て行こうと思ったけど踏み留まった。加えて、団体ツアーで行く店が決められているとしたら、この店を避けることはできない。つまり競合がいないのだ。だから、どんなサービスをしようが客が減ることはないと思うので、そんな調査には意味がないと思った。

ただ、普通に複数で来ていた日本人には普通の接客をしていた。じゃあ何故今回、店員に切れられたのか?たぶん以下のようなポイントが挙げられると思います。

・一人で入店した(自分が変人なだけ。大半の人は問題ないと思われます。)
・英語を使った(シンガポール在住者は要注意。中国語ができれば良し、そうでなければ日本語を使いましょう。)
・座席移動を要求した(ツアー団体に予約されてる席がありそうだった。)

つまり他の客と同じように日本人であって、ベルトコンベアーで運ばれる製品のように言われたことに従い大人しくしていれば、これといって憤りを感じることもない。

ちなみに、この店を出る際に傘を置き忘れ店に戻り、その旨を英語で伝えた(傘〔san〕の単語が出てこなかった)ところ「No English!」と言われて「傘(かさ)」と言い直そうとするも無視されたことを付け加えておきます。「傘」を取り戻すことは諦めました。

長くなりすぎたので今回はここまで。

店を出た後は、ひたすら九份を散策して平渓線に向かいます。どうでも良い他人の愚痴に付き合って頂きありがとうございました(笑)