SINLOG

シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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数秘術講座(1) - シンガポールの片田舎で逆ナンされた話。

将来的に新幹線の駅ができるらしいシンガポールの西側のJurong East。この駅の最寄りのショッピングモール「Jem」で晩御飯を食べることが多い。

一昨日も、Jemに立ち寄りディナーを終え、いつものように出口付近の喫煙所で、煙草を取り出すと、いきなりライターの火が目の前に飛び込んできた。

Lighter flame macro

ライターを飛び込ませてきた張本人「ペイ」(名前は多少脚色してあります。)


(本人より写真使用許可取得済み)


Xin「お、ありがとう(ここはオーチャードタワーじゃないんですけど・・・)。」

ペイ「韓国人?」

Xin「日本人(怒)」

ペイ「コンニチワ。ねえねえ、この煙草凄く美味しいから試してみなよ(2本渡してくる)。」

Xin「いや、いいよ、煙草は高いし。気持ちだけもらっとくよ。ありがとう。」

ペイ「いいから試してみなって(しつこい)。」

Xin「わかった、わかった。じゃあ一本だけ・・・。ありがとう。」

ペイ「ねえねえ、コンタクトしてる?」

Xin「うん、してるよ。」

ペイ「コンタクト買わない?」

 

ペイは、そう言うと、7箱くらいのコンタクトレンズが入った、プラスチックケースを見せてきた。


Xin「度は入ってるの?」

ペイ「ううん、入ってない。」

Xin「じゃあ、いらない。度が入ってないと見えないから。」

 

怪しい、非常に怪しい。新手の詐欺か。こんな手口の詐欺は聞いた事がない。そして、露出も激しい・・・雰囲気はまるでオーチャードタワーのイパネマに営業に来ている女性のよう。

英語の訛りも、シンガポールとは違う。イパネマ女子が喋るものっぽい。シングリッシュネイティブではない事は明らかだ。

「ベトナム?インドネシア?はたまたミャンマーか?」聞いてみることにした。


Xin「どこ出身?」

ペイ「シンガポール。」

Xin「ほんとに?」

ペイ「ほんとだよ。」


いまいち信用できない。失礼極まりないけど・・・。少なくともベトナム、インドネシア、ミャンマーの何れか出身なら、中国語は理解できないはずだ。中華系でなければ・・・。

中国語でカマをかけてみることにした。

(以下中国語。)

Xin「ほんとうにシンガポール人なの?」

ペイ「ほんとうだよ。」

Xin「何で、そんなに沢山コンタクトレンズを持ってるの?」

ペイ「夫が沢山買ってくるから・・・。」

マッチ売りの少女じゃなくて・・・コンタクト売りの人妻か?

(以下英語。)

Xin「へぇ、そうんなんだ(シンガポール人ではないと疑ってごめんなさい)。Carousell(フリマアプリ)でコンタクト売ったらいいじゃん。」

ペイ「それ知ってる。でも、使いたくない。」

Xin「そう。そっか、じゃあ頑張りなよ。」

 

変わったシンガポール人がいたものだ。ただ、嘘はついてなさそうなこと。それだけは分かった。イパネマ営業なら「夫が」なんて言わないと思う。

煙草の吸い殻を捨てるため、灰皿の方向へ向かうと、ひょこひょこ着いてくるペイ。


Xin「・・・(汗)何?」

ペイ「ねえねえ、ここまでの行き方分かる?」

 

そう言いながらペイはスマホのSMSを見せてきた。SMSには「 Numerologyの講座に興味を持って頂きありがとうございます云々・・・場所:Devan Nair Institute。」と書かれていた。

 

Xin「聞いた事ないな、住所は?(Google Mapを開く)」

ペイ「80 Jurong East Street 21」


(案外近い・・・)

 

Xin「あっちの方向だよ。」

ペイ「こっち?」

Xin「そう、そっち。てか、本当にシンガポール人?スマホ持ってるんならGoogle Map使いなよ。」

ペイ「データは余り使いたくない。」

Xin「(プリペイドシムかよ、やっぱりシンガポール人とは思えない)」

ペイ「一緒に行こう。」

Xin「いやだ。何の会だよ?」

ペイ「Numerology。」

 

Numerology?・・・数の学問? グーグルしてみる。


ペイ「あ、分かった。日本人だから英語はわからないんだ。」

Xin「うるせー。こんな日常生活に縁のなさそうな単語知らんわ。」


数秘学、数秘術。どこかの新興宗教の講座か?怪しさ満点だ。

ペイ「場所まで着いてきてくれるだけでいいから・・・。」

Xin「・・・(汗)わかったよ。着いていくだけな(絶対ブログネタにしてやる)。」

 

思いの外近かったので、場所まで連れて行くことにした。ブログを書いてなければ、トンズラしていたと思う。

つづく。