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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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ジョホールバルで詐欺に遭った話 - その2。

日時︰2014年11月1日

「タクシーをチャーターして、観光しないか?良い場所を知っている。」

詐欺師からの申し出を承諾してしまった後、タクシーを捕まえるため道路へ向かう。通常JBはシンガポールと比較して、タクシーの量は多いし、すぐに捕まる(平日タクシーが捕まえやすいかどうかは知らないけど・・・)。

ただ、今回はすごく時間が掛かった。詐欺師がタクシーを捕まえようと必死に交渉するも断られて、また次のタクシーに声を掛ける。

 

「ははは、無理無理(笑)」

 

マレー語は理解できなかったが、そんな表情で詐欺師のオファーを断って去っていくドライバーたち。「ケチおやじだから、余程安い値段で交渉しようとしているだろうか」。当時はそんな単純なことを思っていた。

しかしながら、何れは満足なタクシーに出会えるもので約10台目ぐらいでようやく交渉成立。

タクシーに乗って連れてこられた宮殿。

外に出て詐欺師が若干説明を加えるが、こちらはそれどころじゃない。歩くと足が痛いんだ・・・。詐欺師の説明も全く耳に入らなかった。

次に連れてこられた場所。シーフードで有名らしい「Restoran Asli」というレストラン。

シンガポールでは味わえない雰囲気だ。到着後、詐欺師が説明してくる。

「ここはシンガポール人が沢山来る場所なんだ。ほら、あの車も、あの車もシンガポールナンバーだろう?」

確かにシンガポールナンバーの車が沢山駐車されていた。騙した人間を安心させるには、もってこいの場所だ。ここでタクシードライバーを待たせてビールを飲むことにした。

こっちはタイガービールが飲みたいのに「黒ビールがいい」と言ってギネスを頼む詐欺師。「全てが詐欺師の思惑道理に進んでいる」と気づき始める。

上の写真をとった時も、あまり写真を撮らないようにと詐欺師から注意された。マレーシア人は写真を撮られるのが好きではないのだとか言ってたけど、実際は自分の写真を撮られるのが嫌だったんだろう(だって、詐欺師だもんな)。

当然会計も自分持ち。ギネスビール一本いくらか忘れたしまったが、これは妥当な金額だったと思う。

そして、ここから立ち去る際、これは持って帰っていいから鞄の中に入れたら良いと言われた。

ミニサイズのタイガーグラス。これはちょっと嬉しかったりしたが、今となっては腹が立つ思い出の品だ。

で、その後もタクシーで適当に観光地に2、3ヶ所連れて行かれた。そして・・・もともとJBに何を買いに来たのか聞かれ「靴」と答えていたこともあり「良い靴が買える場所に案内してやる」と言って連れてこられた寂れた商店街で事件は起こった。

詐欺師「じゃあ、ここでお別れだ。タクシーのチャーター費用に、レストランでの待機費用、締めMRY450.00(約13,500円)だ。」

Xin「は?おかしくね?」という顔をしていると(かなり睨んでいたかもしれない。)「MYR450.00をドライバーに払わないといけないから、MYR100.00は俺が払っとく。だからMYR350.00は払ってくれ。」と言われた。

冷静に考えてみた。外にはタクシーを待つ他の客たちがいる。ここでこの詐欺師を蹴飛ばして車から飛び出して走って逃げ助けを求めるという選択肢もあったが、今は痛む左足がそれを許してくれないし、自分はマレー語が全く話せない。

そして、タクシードライバーは数少ない詐欺師の騙しに加担したマレーシア人(多分英語は伝わらない)だ。一(左足捻挫)対二(五体健康)・・・負けた・・。詐欺師の手口に引っ掛ってしまった。大人しくMYR350.00を払いタクシーから出て、ふてくされた表情でタクシー乗り場へ行った。

尋常じゃない表情と、たどたどしい歩きに驚いたのか、タクシーを待っていた他の客たちは最前列を譲ってくれた(タクシー待ってた客優しい)。目の前にいたタクシードライバーに、シティスクエアまでの金額を確認すると「MYR8.00」という返事が返ってきた(これが妥当な金額です)。

そして、その後はそのままタクシーでシティスクエアまで帰り左足を引きずりながらシンガポールまで帰ってきました。今回の件で思ったこと。

  • 詐欺師がタクシーを、なかなか捕まえられなかった事を考えるとJBのタクシードライバーたちは想像以上にモラルが高いのかもしれない(当然、詐欺師は自分の詐欺に加担してくれるタクシードライバーを探していたと思うので・・・)
  • 高給時計をはめている腕を切り落とされたり、国境でスタンプを押してもらえなかったシンガポール人女性が帰る際に裸で拷問を受けたりだとか、明らかに暴力的な犯罪が多いJBだが、暴力的でない詐欺もJBには多いのかもしれない
  • 相手の話しの信憑性は疑う必要がある(詐欺師は自身をシンガポール人だと偽っていたけど、訛りは完璧にマレーシア英語。これは追求しときべきだった)
  • 知らない人にはついていかないようにしましょう(ははは、小学生は習うことですよね;笑)。いっそのことJBで英語で話し掛けられたら、英語が全く理解できないフリをした方が良いかも知れません
  • 自分はアホだった(左足を怪我してたとはいえ、適切な判断が出来ませんでした)

以上です。ま、あくまでシンガポールに在住している日本人の意見です。ジョホールバル在住の方、何か意見頂ければ嬉しいです。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。