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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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ワーキングホリデー制度を利用して留学エージェントを使わずに留学をコーディネートする方法(国外編)

前回の国内編の続きです。

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出国前の諸々の準備が終わったら、いよいよ海外へ出発です。

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パスポート取得の記事で触れましたが、日本パスポートの評判の良さは、世界で3本の指に入るといっても過言ではありません。先人の日本人海外渡航者を見習って、現地では日本人として良識ある行動を取るようにしましょう。現地到着後しておきたいことは以下です。

5つ挙げていますが、全て順不同。安く計画的に効果のある語学留学をするために、現地到着後に何をすべきが主観的に考え挙げた5つなので、あくまで参考程度に留めておいてください。

1.語学学校選び

留学を主な産業とする国々には多くの現地留学センターがあり、そういった留学センターでは日本に支店を置く留学センターとは違い、無料で留学生に対し語学学校の紹介をしてくれます。無料どころか割引の特典がついたり、無料お食事会があったり、留学センターで現地の語学学校の先生方が営業込みですが、無料出張授業なども行われていたりします。

つまり、現地留学センターはあの手この手を使って、学生を見つけるのに必死なので、これを利用しない手はありません。

現地についてから実際にトライアルレッスンを受けて、実際に学校の雰囲気に馴染めそうか確認してから契約できることも魅力。各国に星の数ほどある語学学校ですが、主観的に考えると、語学学校は以下の3つの種類に分かれると思います。

1.TOEICなどのビジネス英語に強い学校
2.修了すればTOEFLスコアを持っていなくても現地の大学等に推薦してくれる学校
3.遊びを目的として学生ビザで滞在するためにだけにあるような質が悪く安い学校

海外で就職するために英会話を学びたいし予算もあるという方には?がお薦めですが、予算が少ない方には?をお薦めします。

しかし、3の特徴を持つ学校でそれなりに効果を挙げるには、当然、クラスメートは遊学目的の学生が大半となるため、周りが全く勉強しない環境下にあっても進んで勉強できるような、しっかりした意志の強さが必要です。

逆に、質の良い語学学校で有名な人気講師の授業を受けていても、以下のような言い訳で自分の努力を棚に上げる学生もいます。

・「会話ばかりの授業で文法をほとんど教えてくれない」
・「となりのクラスの先生の方が良い、先生を直ぐに替えてくれ」

しかし、実際のところは、先生の質は学生の語学力向上にはほとんど影響しないと言っても過言ではありません。最終的には自分がどれだけ頑張るか、自分次第です。

安くて質の悪い学校に通っても、英語圏に実践的な英語を学びに来ている以上、英語を日常で使う環境はいくらでもあります。

プライベートでどれだけ他国籍のクラスメートと一緒に行動が取れるか、語学学校で上級レベルになった後は慢心せず、現地人とのコミュニケーションに挑戦することができるか。これらがキーポイントとなってくるはずです。

現地にいれば英語力は努力次第でいくらでも伸ばすことができる訳です。 現地語学学校に通い始めて少し経つと、徐々に英語だけでもなんとか、コミュニケーションが取れるようになってきます。

そういった時期によく思ってしまいます。「クラスメートとはコミュニケーションが取れるから、自分の英語力は充分であ」と・・・。そして、ネイティブと込み入った会話になると、理解することの難しさ、伝わらなさにショックを受けます。

やはり語学学校のクラスメートと、現地のネイティブは明らか違います。少しでも現地のネイティブと、違和感なくコミュニケーションが取れるようになるためには、ここからが正念場です。

2.現地の友達作り

英語圏での留学はほとんどの場合、1、2年の期間限定になるので、現地人からすると、「1、2年で母国に帰るんだろう?」ということになります。そのため、そんな留学生と、友達になってくれる現地人の探すのは非常に難しいです。

しかし、現地の方々と交わって国際交流することは言語以上に現地の文化を学ぶといった点でも大切です。そこで、現地人の友人を作ることができる可能性の高い、無料で利用できるSNSを2つ紹介します。

1.MEETUP
個人が各国でそれぞれの目的にそった、コミュニティーを作成し、実際に集まり活動をするSNS

2.COUCHSURFING
旅行に来た外国人同士が、集まって飲みに行ったりバーべキューをしたり、様々なイベントを模様して集まっているSNS

もちろん、これらのSNSは日本でも登録可能なので、日本にいても挑戦できます。「全て英語の情報だから面倒だな・・・」と億劫にならず、積極的に登録してみるとよいでしょう。生まれて初めて海外で銀行口座を開設した時、とても緊張していたことを今でもはっきり覚えています。

3.銀行口座の開設

銀行口座は現地に在住するためのビザをもっており、語学学校の学生であることを証明できることがあれば簡単に開設できます。銀行口座開設のために必要な書類は以下の3点です。

・パスポート
・語学学校入学許可書、学生証などの学生であることを証明する書類
・現地の住所が記載された公の書類(キャッシュカードを送付する為の住所)

各国毎に銀行口座の開設については以下を参照。

イギリスの銀行口座開設
カナダの銀行口座開設
オーストラリアの銀行口座開設
ニュージーランドの銀行口座開設

お金については、現地で日本のキャッシュカードで引き出せる、国際キャッシュカードも持っておいた方が便利ですね。メジャーなのはシティバンクの国際キャッシュカードですが、シティバンクは現地で引き出すのに毎回2ドルの手数料が掛かります。

そこで、使い勝手がよく、引き出し手数料が取られない新生銀行をお薦めします。新生銀行以外でも、カードの裏に『PLUS』と書いてあれば、『PLUS』と書かれてある海外ATMで現地通貨を引き出せることを意味します。

その他の国際キャッシュカードについては以下参照。

国際キャッシュカード比較

現地出国前準備編で書き漏らしていましたが、こういった国際キャッシュカードを発行している銀行の口座を作ることも日本出国前にしておきたいですね。 

4.携帯電話の取得

ITの発達した現代において、持ってないと変人扱いされる程までになった携帯電話。現地でももちろん必要です。各国の携帯電話事情については、以下参照。

イギリスの携帯電話事情
カナダでの携帯電話の選び方
オーストラリアの携帯電話
ニュージーランドで携帯電話を買う、使う

現在はどこかの国の番号を持っていてスマートフォンを使っていれば、LINE、Viber、WhatsApp、Skype、Kakao Talk などのアプリケーションを利用することで、連絡は一時的に事足りる場合もあります。特に短期(6ヶ月程)で滞在する人はWifiルーターを借りて、日本のスマホでLINEやWhatsappなどを使ってやり過ごすことも可能かもしれません。

しかし、それ以上の長期になると、現地の電話番号を持っておいた方が無難です。携帯電話のライン契約はルールが国によって大きく異なり、複雑であるにも関わらず、現地でのコミュニケーションがままならない時期に契約する必要があるので、こればかりは、日本語で説明してくれる場所で契約することをお薦めします。

イギリスの場合
カナダの場合
オーストラリアの場合
ニュージーランドの場合

海外に着たばかりで、複雑なシステムを英語で説明されたら、はっきりしたルールを理解できず後悔することになるでしょう。契約をする前は、語学学校のクラスメートに、どのプランを使うのがよいか聞いて、しっかり調べてから契約しましょう。 

5.仕事探し

留学費用を抑えるためには、現地で稼ぐのが一番手っ取り早いです。しかし、日本を飛び出したばかりの英語が話せない日本人が簡単につける職業はあるのでしょうか。あります。それは日本食レストランです。「せっかく留学に来たのに日本食レストランで働くなんて・・・。」と思われるかもしれませんが、接客業であれば現地人とも話す機会が多くなります。加えて、日本食レストランに来るお客さんも日本人=英語ができない、苦手ということを心得ている人が多いので、多少コミュニケーションに問題があっても大目に見てくれる場合が多いです。

留学先のレストランにもよりますが、お客さんから沢山チップをもらって、チップは従業員で山分けといったレストランもあるようなので、予想以上に稼げるらしいですよ。

その他、簡単に就業できる仕事はオーストラリアで定番のフルーツピッキング。こちらも結構稼げるようですが、内容はハードな肉体労働です。その上、物理的にフルーツピッキング従事中は学校へはいけないので、語学学校にで勉強し始める前か、勉強し終わった後にトライすれば良いと思います。フルーツピッキングの始め方についてはこちら参照。ピッキーズ

その他、求人については、滞在先を決める ~ その2にて紹介した、各国のクラシファイドで簡単に探すことができます。現地で生活すると、学費や生活費以外に、クラスメートと旅行に行ったり、飲みにいったりすることが多くなり、想定外の出費だらけになるので、余程金銭的に余裕のある人でない限り、現地では必ず、何かしらのアルバイトをした方がよいでしょう。

まとめ

以上、「ワーキングホリデー制度を利用して留学エージェントを使わずに留学をコーディネートする方法」でした。留学前にすべきこと、留学中にすべきこと、が少しでもイメージできましたでしょうか。

日本で留学エージェントができる事というのは非常に限られています。にも関わらず高い手数料を取られているのが現状です。ですのでワーホリを使って留学を考えている方は是非、自力での留学コーディネートに挑戦して頂ければと思います。