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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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ワーキングホリデー制度を利用して留学エージェントを使わずに留学をコーディネートする方法(国内編)

ワーキングホリデー制度を利用して、1年間カナダを留学したことがあるので、その経験をもとに、自分で留学をコーディネートする方法を書いていきます。

日本には星の数ほど留学エージェントがありますが、エージェントを使って留学した経験上日本の留学エージェントはどこもお薦めできません。日本に支店を置く留学エージェントがしてくれることは個人でもできることばかりだからです。

強いて留学エージェントを使うメリットを挙げるとしたら『現地で頼る場所がある』という安心感ぐらい。度胸がある人ならその必要もないと思います。

マレーシアやフィリピンなどのアジア留学も良いけど日本人はワーキングホリデービザという便利なビザが取得できます。ここでは、ワーキングホリデービザをフルに使って北米、オセアニア、ヨーロッパの国々の語学学校に行く前提で話を進めます。

筆者は北米留学するまで、海外留学はおろか海外旅行にすら行ったことがありませんでした。生まれてはじめての海外留学だったので留学エージェントにすべての手続きを依頼しました。それはもう多額な金額をエージェントに払いました。

  • 4週間のホームステイ
  • 半年間の語学学校費用
  • 1年間分の海外旅行保険

地道に貯金したお金のほとんど締め200万円。当時の自分にとっては大金であり、ほぼ全財産。そんな大金を払ったにも関わらず・・・

  • ホームステイはフィリピン人の家庭でご飯は美味しくなかった
  • オーナーに「あなたの英語は全くなってない」と馬鹿にされた
  • 半年間分の学費を払った語学学校は、現地での知名度はいまいちで、良い先生が少なく他の学校に移る人まで出てきた
  • 一年間無制限の高い海外旅行保険をエージェントから勧められて買わされたにも関わらず、現地では一度も病院に行かなかった

現地では留学エージェントを使って留学したことを後悔ばかりしていました。

1年間必死に勉強して、ほとんど違和感なく英語でコミュニケーションはとれるようにはなったものの、エージェントに払った費用については無駄な出費でした。あれぐらいだったら、ぜんぶ個人でも手配できる。

強いて留学エージェントを使うメリットを挙げるとしたら、『現地で頼る場所がある』という安心感ぐらい。

日本出国前に、留学準備しておきたいことは以下です。

これだけ。出国前はこれだけで十分!「あれ?語学学校は決めなくていいの?」。語学学校なんて後でいいんです。

1.留学する国、都市を決める

現在、ワーホリビザ対象の国は、韓国、台湾、香港、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、アイルランド、デンマーク。

シンガポールもワーク・ホリデー制度という、半年間働くことが認められているビザがありますが、ワーク・ホリデー制度は在住期間も6ヶ月間限定で、対象の大学は世界大学ランキングで200位以内に3ヶ月以上在籍するフルタイムの現役学生、もしくはフルタイムの卒業生のみ。日本の大学だと、東京・京都・大阪・名古屋・北海道・東北・九州・東工・筑波・早慶の11大学のみです。一部のエリート以外は対象としていないので候補からは除外します。

<ワーキングホリデー制度がある英語を第一言語とする国々>
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス

案外少ないもので、かなり絞られてきます。

これらの国ならどこでも良いと思いますが、質にこだわるならイギリス、安さにこだわるならニュージーランド、質も安さもどちらもというならオーストラリアかカナダでしょう。

特に、北米基準の英語としてはカナダ英語はかなり綺麗で、物価もオーストラリアと同じかそれより安いので、カナダはお薦めです。

次に都市選びですが、これらの国々の大都市のほとんどは、日本人が留学する環境が整っています。しかし、あまり日本人が多すぎると、留学中日本人ばかりとつるんでしまうので、『比較的日本人が少ない都市』を選びましょう。

2.パスポートを取得する

日本以外のアジア人が最も欲しがるのが日本のパスポートです。これがあれば、ほとんどの国でビザの発給なしで1ヶ月程滞在できます。

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日本人にとってはそれは当たり前に思えるかも知れませんが、他国のパスポートだと色々制限があります。

例えば中国パスポートはビザの申請なしで滞在(旅行)できるのは中国のみ。中国人は毎回海外旅行する度に、旅行該当国のビザを申請する必要があります。

どこにでも簡単に入国、滞在を許可してくれる日本のパスポートは、まさに海外在住経験のある日本人のご先祖様の素行の良さの賜物。パスポートの便利さについては、我々は非常にラッキーなわけです。

パスポートの取得方法は、以下の書類を準備して、各都道府県パスポート窓口に行くだけです。

  1. 旅券発給申請書 1通
  2. 戸籍謄本(または戸籍抄本)1通(申請日前6カ月以内のもの)
  3. 住民票の写し1通(申請日前6カ月以内のもの)
  4. 写真一枚(縦45ミリメートル×横35ミリメートル(縁なし)無背景(薄い色)で申請日前6カ月以内のもの)
  5. 申請者本人に間違いないことを確認できる書類(運転免許証や住基カードなどのID)

ちなみに、窓口のあるビル内は写真屋さんもある場合が多いです。戸籍抄本や住民票の写し、IDを持って行き、窓口ビル内で写真を撮り、窓口にて申請書に必要項目を記入し手続きは終了。期間は大体1週間程で発給されます。但し、未成年者(20歳未満の未婚者)が申請する場合は色々手続きが面倒です。

<20歳未満の未婚者が申請する場合(外務省HPより)>

申請書裏面の「法定代理人署名」欄に親権者(父母又はそのいずれか一方)又は後見人が必ず署名して下さい。親権者又は後見人が遠隔地に在住し、申請書に署名ができない場合には、親権者本人又は後見人の署名のある同意書を提出して下さい。その他親権者又は後見人の署名を得ることができない事情がある場合には、都道府県旅券事務所にご相談下さい。パスポートを受け取る時には次のものを持って、本人が必ず交付(申請)窓口に行く必要があります。

  • 申請の時に渡された受理票(受領証)
  • 手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼付して下さい)
  • 手数料一覧
  • 旅券の種類 都道府県収入証紙 収入印紙 計
  • 10年間有効な旅券(20歳以上) 2,000円 14,000円 16,000円
  • 5年間有効な旅券(12歳以上) 2,000円 9,000円 11,000円

以上。日本パスポートは、海外経験者先輩方に感謝しながら大切に使いましょう。

3.ビザを取得する 

ビザには学生ビザ、就労ビザなど様々ありますが、学生ビザは金銭的負担が多く、就労ビザ取得は難しいです。初海外に挑戦したい窓が開かれている取得しやすいビザ、それがワーキングホリデービザです。ワーキングホリデーが可能国英語圏であるイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのビザ情報は以下のとおり。

<イギリス>

・取得年齢:申請時に18歳以上30歳以下
・滞在期間:2年間
・就学期間:6ヶ月以内
・就労期間:規定なし(自営業、プロスポーツの仕事や研修医として就労は不可)
・受付期間:渡航希望日の3ヶ月前(2011年度発給数は1,000人まで。定員に達した時点で締め切り)
・申請方法:ビザ申請は東京と大阪にある英国ビザ申請センターで受付
      UKビザセンターへ申請予約
      Visas4UKリンクからのオンライン入力申請
      ビザ申請用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、センターに持参
・申請料金:£125相当の日本円
・必要書類

  • 署名された有効なパスポート
  • ビザ申請用紙(必要事項が英文で全て記入され、署名済みのもの)
  • パスポートサイズ(45mm x 35mm)の背景白色のカラー写真
  • 必要書類の原本をコピーしたもの一式
  • 残高証明書(申請時、口座に最低£1600以上の資金)

・問い合わせ先:英国ビザ申請センター
 (東京)東京都港区東新橋 2-3-14 エディフィチオトーコー4階
 (大阪)大阪府大阪市中央区南船場 2-4-1 美貴ビル6階

<カナダ>

取得年齢:18歳~30歳(30歳での申請受理)
滞在期間:1年間
就学期間:6ヶ月以内
就労期間:制限なし
受付期間:出発予定日3ヶ月前(それ以前に規定の7,250人の枠を満たした場合は、その時点で締め切り)
申請方法:在日カナダ大使館ホームページで用紙をダウンロード、もしくは郵送(必要書類   
     を在日カナダ大使館広報部、日本ワーキングホリデープログラム係へ郵送)
申請料金:CAD150分の日本円(大使館レートにて換算)
必要書類

  • 4.5cm×3.5cm以内の顔写真を2枚添付した申請書 
  • パスポートコピー
  • 旅行の予約確認書または、航空券のコピー(航空券を先に購入しておく必要あり) 
  • 90円切手を貼った返信用封筒
  • ビザをe-mailにて受け取りを希望する場合はその申請書(D403)
  • オリジナルのプログラム参加費(PPF)の、振り込み控え

問い合わせ先:カナダ大使館ホームページ

<オーストラリア>
取得年齢:18歳~30歳(30歳のうちに申請)
滞在期間:1年間(数カ月間ファームステイでセカンドワーホリ1年間取得可能)
就学期間:4ヶ月以内
就労期間:同一雇用主の下6ヶ月以上の就労は不可
受付時期:通年
申請方法:インターネットによるe-Visa申請(オーストラリア大使館HP)
申請料金:AUD230
必要書類:

  • 有効期限のパスポート
  • クレジットカード(申請料金はクレジットカード決済)

問い合わせ先:オーストラリア大使館ホームページ

<ニュージーランド>
取得年齢:18歳~30歳(30歳のうちに申請)
滞在期間:1年間(条件を満たせば3ヶ月延長可能)
就学期間:6ヶ月以内
就労期間:制限なし
受付時期:通年
申請方法:オンライン申請(英語)のみ
申請料金:無料
必要書類

  • 効期限内パスポート
  • クレジットカード
  • 以下(何れか)の書類
  • 自動車免許証
  • 出生書
  • 国民の証明書(健康保険証やキャッシュカードなど)

問い合わせ先:ニュージーランド大使館 ビザセクションWHS係 

その他ワーホリビザの取得条件として、様々な規定がありますが子連れでないことや健康診断やレントゲン検査が必要な事など、日本の短期大学や大学を卒業した独身の人で30歳以下の人なら、誰でも申請可能な条件ばかりです。

しかし、就学期間については注意が必要です。ワーキングホリデービザでは、ほとんどの国において、6ヶ月程しか就学できないことになっています。
現地では前半の6ヶ月間はしっかり学校に通い、残り期間は『実践で英語を使う』ことに専念しましょう。カナダのワーキングホリデービザに限っては、ビザ取得前に航空券を取得しておく必要があるので要注意です。

4.航空券を手配する

ビザの取得まで行くと、4、5、6、7の手順は順不同ですが、「7.住民票を海外に移す」についてはタイミングが非常に大切です。そのタイミングについてはおいおい説明するとして、今回は航空券の手配について説明していきます。

大体どこの国もビザ発給から1年間(イギリスは3ヶ月)以内に入国、入国から1年間(イギリスは2年間)滞在できるので、航空券を購入し入国予定となる日がキーになってきます。1年しっかり現地で勉強して、日本で再度就職する予定なのであれば、2月、3月の出国するのが良いかもしれませんし、現地で就労ビザを取得して働きたいというう人は留学先の国の新年度に勉強が終了し、就職活動ができるよう、タイミングを見計らって出国した方が良いかも知れません。

出国日を決めたら具体的に航空券を購入してみましょう。格安の航空券を購入したいなら自分でネットで探しまわって、クレジットカードで一括決済してしまうのが手っ取り早いです。

<安い航空券が見つかるウェブサイト>

momondo

スカイスキャナー

momondoはサイト内でどこの航空会社の旅行券が最安か、リアルタイムでアップデートしてくれるのでお薦ですが、情報は全て英語になり、通貨の日本円表示も選択できないので日本語表記、日本円表示も選択できるスカイスキャナーと併用するとよいでしょう。

<使い方>

  • 上記のリンクにアクセスして行先、日付と行先を入力して航空券を購入
  • 購入時に入力したEメールアドレスをチェック。添付ファイルで旅程(ITENARY)が送られるので、旅程をプリントアウト
  • 当日、航空会社チェックインカウンターでパスポートと旅程を掲示し航空チケットをを受け取る

航空券購入の際は必ず自分のパスポート番号を入力する必要があり、パスポート番号と航空券購入の情報は購入した直後に航空会社に伝わるので、飛行機の航空券の譲渡は不可能なシステムになっています。そのため極端な話、航空券の旅程をもっていなくても、ネットで航空券直後に表示される予約番号という番号を暗記して、当日チェックインカウンターでパスポートを見せれば、航空券を渡してもらえるシステムになっています。

5.滞在先を決める 

留学といえばホームステイをイメージする人が多いかもしれません。そういった人は優しい家族の家でホームステイするのを夢見ているかもしれませんがホームステイを募集している家庭は「ビジネス」で募集している場合が多いです。ほとんどのオーナーはお金に困っていて家計の足しにするために私費留学生を受け入れています。実際に現地では、

『食事の分までお金を払っているのに食事を作ってくれない』

『洗濯がたまっているのに洗濯させてくれない』

など私費留学生とホームステイ先の問題は絶えません。また、運良く親切な家庭に滞在できても、

『毎日出てくる料理がパスタとピザである』

『心配され過ぎて門限があるので自由がない』

など、とにかくホームステイには悩みがつきものです。高校生対象の語学交換留学のホームステイは誰もが羨ましがるような環境と聞いたことがありますが、私費留学生のためのホームステイは本当に運が良くない限り後悔して終わるだけなので、貴方がホームステイに幻想を持っているとしたら、そんな幻想はさっさと捨ててしまった方がよいでしょう。

では、どこに住めばよいのか?

ホームステイを経験した留学生達がホームステイに後悔した後、行き着く先はシェアハウスや現地の人の家の間借りなどです。ホームステイとは違い、シェアハウスや現地の人の家の間借は、

  • 家賃のみが請求されるため、ホームステイと比較して安い
  • オーナーが別の家にすんでいる場合、気を使う必要がない
  • 口に合う料理を毎日自分で作って食べられる
  • 掃除、洗濯が好きな時にできる
  • 同年代のシェアメイトと友達になれる
  • 全体的に生活力(家事ができるようになる)がつく

などなどメリット満載です。

どうやってシャアハウスや間借りの滞在先を探すのか?シャアハウスや間借りを契約するのに最も手軽なのは現地在住日本人向けのウェブサイトから直接現地在住の人に連絡をとり予約をする方法です。留学で人気のある国には、それぞれその国に在住している日本人向けのウェブサイトがあります。そういったウェブサイトでは現地に在住している日本人向けのサービス、語学学校、賃貸情報、グルメ情報、お悩み相談などの便利な情報があり、ある程度の期間、現地に住んでいる日本人であればそういったウェブサイトの存在を知らない人はいません。留学の為の宿泊先はそういったウェブサイトで探すと効率的です各国英語圏日本人御用達ウェブサイト。


<イギリス>
MIXB イギリス ロンドン クラシファイド
ニュースダイジェスト 

<カナダ>
MIXB バンクーバー
E-MAPLE トロント在住者向け

<オーストラリア>
MIXB シドニー
JAMS.TV
NICHIGO PRESS
GO豪メルボルン

<ニュージーランド>
MIXB ニュージーランド
NZDAISUKI.COM

有名どころはこんなところ。上記のクラシファイドの賃貸や住まい情報で募集している方に連絡を取り住まいを決めてしまうとよいでしょう。『敷金は?礼金は?布団は?家具は?』と思われた方もいるかしれませんが敷金、礼金という習慣は日本だけのものです。海外の賃貸では、ほとんどの場合が初期費用はデポジット(最終月の家賃)+最初の月の家賃のみ(月途中からなら日割り)例えばカナダで1ヶ月650カナダドルの家に住むとしたら、入居時に掛かってくる費用は650+650=1300カナダドルという計算になります。デポジットは基本的には、よほど破損させたり、汚した利しない限り滞在最終月の家賃となるか、退去時に返金されます。海外でのシェアハウスや間借りは、ほとんどの場合において、布団、家具、洗濯機、冷暖房など生活に必要な物は揃っているので、その点についても心配する必要はありません。

6.海外旅行保険に加入する

日本出国前に、現地で病院にかかった際にキャッシュレスで病院が受診できる海外旅行保険には加入しておいた方が安心です。

しかし、健康で風邪ひとつ引かない、事故にも遭わない自信があるという人は、全て自己責任だが海外旅行保険に入らないという手段もあります。自身も1年間の留学の際、海外旅行保険に加入しましたが一度も病院にかかったことがありませんでした。出国前に高い保険をエージェントから買わされ帰国した後に加入するんじゃなかったと後悔しましたね。

しかし、いつ不測の事態があるかは分からないのも事実なので、やはり、念のために保険には加入しておいた無難です。気になるお値段は安くても1年で10万円くらいは掛かります。相場については下記のウェブサイト参照してください。

海外旅行(留学)保険の相場

そんな高い海外旅行保険ですが、実は無料で加入する方法があります。最近世間に知れ渡ってきた、クレジットカード付帯の保険というもので、年会費の高いゴールドカードやプラチナカードにはほとんど保険が付帯しています。

クレジットカード付帯の保険は自動付帯、利用付帯と呼ばれる2種類あり、

自動付帯は、その名の通りカードを所持して海外に出た瞬間から保険が付帯し、
利用付帯は、旅行に関する費用をカードで支払うことにより、保険が付帯します。

出国のための航空券を利用付帯カードで買うと海外旅行保険が付帯します。出国前に空港の最寄り駅までのタクシー代を利用付帯カードで支払っても付帯しますが、カードによって規定が異なるので、よく確認してから加入することをお薦めします。

自動付帯、利用付帯ともにほとんどの場合が保険カバーの期間は3ヶ月ですが、稀に1ヶ月や2ヶ月のカードもあるので注意が必要です。

年会費無料で加入できるクレジットカードも沢山あります。中でも、カードの審査が最も甘い部類に入るのは楽天カード。審査は楽天カードより厳しめですが、保険の査定が甘いのはJCB EIT

なぜ、JCB EITカードの方が保険の査定が甘いのかというと、これらのカード付帯の海外旅行保険を使って治療を受けた場合、保険金の支払いをしてくれる引き受け会社は、それぞれ以下となり、

・楽天カード ― 三井住友海上
・JCB EIT ― 日本興亜損保

日本興亜損保は三井住友海上と比較して治療費用の査定が甘いからです。その他の海外旅行保険付帯クレジットカードについては下記ホームページ参照。

『40種以上の無料海外保険付カード徹底比較と、海外旅行保険付カードの裏技』より

このホームページの内容をまとめると、自動付帯クレジットカードを複数持つことで付保額が加算され、保険期間については利用付帯カードと自動付帯カードを併用することで、保険期間の延長が6ヶ月間まで可能であるということ。

たとえば、現地到着後3ヶ月間は自動付帯カードで過ごし3ヵ月後の自動付帯カードの期間が切れそうな時期に現地のタクシー料金の支払いを利用付帯カードで支払いすることでもう3ヶ月間延長(入国後約6ヶ月間まで)できるということになります。

但し、これは裏技的な方法であり、適用されるカードは非常に少ないです。数少ない、このルールが適用できる利用付帯カードは、

三井住友VISAクラシックカード

そして、三井住友VISAクラシックカードは名前の通り保険査定、支払い引き受け会社は三井住友海上。

したがって、楽天カードで出国の為の航空券を購入し3ヵ月後に三井住友VISAクラシックカードでタクシー代を支払いこの裏技を使うのはともに保険支払引受会社が三井住友海上となるため好ましくないです。

JCB EITの自動付帯で現地入国後の3ヶ月を過ごしJCB EITの保険期間が切れそうになったら現地でタクシーの支払いを三井住友クラシックカードで済ませ3ヶ月間延長するのが理想的ですね。

その場合、もちろん現地入国後3ヶ月は三井住友クラシックカードは使ってはいけません。

下記ホームページにも有益な情報が書かれてあるので参考にして計画的に自動付帯、利用付帯保険カードを利用しましょう。
『バックパッカー入門!海外一人旅のススメ』より

但し、クレジットカード付帯保険は病気が原因で現地で亡くなった場合の補償はないです。病気がち、心配性な人は、やはり任意保険にも加入しておくと良いです。

7.住民票を海外に移す

 『日本において市町村と特別区で作成される住民に関する記録』

住民票はウィキペディアではそう定義されています。

しかし、その記録を日本にいることにしておくか、それとも、海外に転出することにしておくかで大きな違いが生じてきます。

結論から言うと、日本にいることになっていると様々な費用の支払いが日本で掛かってきます。そのため、余程の拘りがない限り住民票は抜いておく(海外転出届けをする)ことをお薦めします。

客観的に考えると、長期の海外旅行に行く場合デメリットよりもメリットの方が明らかに大きいからです。 

<住民票を抜いた場合のメリット>

  • 国民年金を収める必要がなくなる
  • 国民健康保険料を納める必要がなくなる
  • 住民税を収める必要がなくなる

<住民票を抜いた場合のデメリット>

  • 印鑑証明の発行ができないなど行政サービスが受けられなくなる
  • 国民健康保険に再度加入する場合、先ず住民票を戻す手続きをする必要がある

住民税については住民票を抜くタイミングが要注意です。以下のリンクを確認してください。

E-MAPLE 役所手続き

話が複雑でややこしいかも知れませんがとにかく住民票は新年になるまでには抜いておいた方が良いということ。

手続き方法は都道府県市町村によって異なるが概ね

  • 印鑑(届出人の認印)
  • 人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • 印鑑登録証(該当者)
  • 住民基本台帳カード(該当者)

などの書類を市役所、市民センターに持参して所定の用紙に、国名のみを記載するのみです。実は自身も日本でフルタイムで働いた後、カナダに一年間留学しましたが、
この手続きを怠っていたため、帰国後に1年分の住民税全額を支払う羽目になりました。留学に限らず、一年間以上海外に住む予定のある人は必ず住民票を抜いておきましょう。