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シンガポール在住の底辺現地採用のブログ。 雑感、旅行記、投資、日々の生活など気ままに書き綴ります。

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シンガポール発の新隙間ビジネスDadafish(ダダフィッシュ)。

隙間ビジネスとして既に確固たる地位を築ている住居のAirbnbとタクシーのUber。似たような新ビジネスがシンガポールで立ち上がろうとしている。

Dadafish(ダダフィッシュ)

先日、ある会で知り合った韓国人からサイドビジネスに誘われた。空いている時間と持っている能力や技術を有効に使って、お金に買える新しい隙間ビジネスDadafishのクラス運営者になってほしいとの事だった。

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Dadafish - Google Play の Android アプリ

概要

シンガポール国立大学(NUS)の卒業生が立ち上げた会社Fooyo.Pte.Ltdが運営する技術、能力シェアアプリ(現在は一応テスト版)。アプリケーション上で簡単に有料のクラスを主催することができる。ジャンルは、スポーツ、アート、音楽&ダンス、語学、料理など多岐にわたる。

人はその人自身が気づいていないだけで、本人にとっては当たり前の能力や技術でも、他の人からしたらもの凄いことだったりする。そういった技術や能力を個人間でシェアできるプラットフォームを作ろうということらしい。

立ち上げメンバーはNUSで互いに知り合った5~6人の若者。Fooyo.Pte.Ltd代表者がITスペシャリストということで、アプリのプログラムは全て代表によって設計されている。アプリのデザインだけ外注した。

10万Sドルの資金調達

何もDadafishで有料のクラスを受講しなくても、Meet upであれば多岐に渡るジャンルの集まりに参加できる。しかし大きな違いは主催者の意識だろう。Meet upで主催されている会は無料だけに運営がおざなりになる場合が少なくないけど、Dadafishでお金を取れば主催者は責任を持ってクラスを運営する他ない。

このアイデアを投資家に話したところ「是非このビジネスに投資させてくれ」という声が続出。結局10万シンガポールドル(約800万円)の資金調達に成功したそうだ。

先ずシンガポール国内で1000人のクラス運営者を確保

このプロジェクトは約半年前に始まったとのこと。現在約100人のクラス主催者がいるけど、目標は今年10月までにクラス主催者1000人。興味がありそうな人がいたら紹介しておいてほしいとのことだった。

今はまだアプリがテスト段階とあって、ネットでの宣伝は殆どしていないけど、10月からFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSを利用して一気に宣伝する予定らしい(一応この記事は許可をもらって書いてます)。

日本語は案外需要がある?

シンガポールでやたらと人気のあるスポーツ、バドミントンなどのクラスは供給過剰。語学のカテゴリーを調査した結果、日本語の需要が最も高かったらしい。

一昔前はシンガポールでは日本語ブームだったが、昨今K-POPの人気が上昇してから、学習言語を日本語から韓国語にシフトするシンガポール人が増えている。

「いまさら日本語を勉強しようとする人がそんなに沢山いるの?」話を持ちかけてきた韓国人に何度も確認してしまったけど、そうでもなければ、5~6人しかいないスタートアップメンバーの一人である彼が自分に話を持ちかけてくることはないだろう。

早速セットアップしてみた

将来的にはクラス主催者には約SGD199.00の登録費用が徴収されるが今だけ無料。アプリをインストール。アカウントを登録。イベントページを作成。これだけで良いとのことだったので、協力することにした。

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今のところアカウント登録には電話番号が必要。近いうちにメールアドレスからも登録できるようになるのだとか。本日確認したところフェイスブック認証できるようにもなっているようだったけど。

とにかくアカウント登録後スムーズにクラスのイベントページが完成。これで、仮に希望者がいた場合、きちんと主催すれば協力したことになる。

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Dadafishのビジネスモデル

アプリの認知度が上がり参加者が増えてこれば、当然主催者は儲かる。しかしFooyo社自体はどうやって儲ける予定なのだろうか。アプリ内でのクラスが主催されれば、1回のクラスにつき運営者から6%、クラス参加者から6%(サービス開始後約一年は無料)のマージンを徴収するらしい。

随分控えめだと思ったが、目先の売り上げそのものより「とにかく先ずこの分野でシンガポールNo.1の認知度を勝ち取るが目標」と立ち上げメンバーの一人である彼は語っていた。

聞くところによれば、シンガポールで圧倒的な人気を誇るマーケットアプリCarousellもユーザーから一切費用を徴収しない赤字運営。しかし、その気になればいつでも広告をつける事ができるだろうし、桁違いの金額で事業売却することも可能だ。

ある意味Airbnbの無料版とも言える元祖旅行型SNSのCouchsurfingも、広告で稼ぐことは殆どせず多くのユーザーに価値を提供。高いブランド力を誇っている。

ビジネスを考える時、どうしても目先の利益に飛びつこうとしてしまうけど、ゆっくりじっくりサービスを育てあげる事で、想像以上の利益を得ることができるかも知れない。

よく「人の為になることをしていたら、それがビジネスになって成功した」という話を聞くけど、全くその通りなのかもしれないと思った。